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高橋文哉×田中圭、4年ぶりの共演で思い巡らせたこと。【「あの人が消えた」インタビュー】

映画.com / 2024年9月27日 12時0分

 田中 僕も監督の演出が具体的なのでそこに頼ったところもあります。監督すごく面白い方なので、ずっと観察していました(笑)。

――観察の結果、どういう人でした?

 田中 期待感溢れる素晴らしい演出家です。

――今、かなり伏し目がちに言いましたね(笑)。

 田中 いやいや! 悪い意味ではなくて!(笑) なかなかいないタイプですし、数年後どうなっているのだろう、と興味が湧く人でした。

――期待という意味では、お二人は久しぶりの共演だったから、成長と変化をお互い感じられたのでは?

 田中 文哉くんが主演だったことが出演を決めたきっかけの一つだったので、彼のことは現場入りして真っ先に見ていました。良い緊張感がありました。

 高橋 田中さん、撮影の後半で入られたので、出来上がってる現場の雰囲気に驚かれたんでしょうか。

 田中 最初はコメディだと思って現場入りしたので、予想外の緊張感のある雰囲気に驚きました。その中で、文哉くんは真面目な性格を全開にしてがんばっているので、少し声をかけにくかったんです。それで意を決して「この雰囲気でずっと進んでいるの?」と聞いたんですよ。

 高橋 そうです、と答えたのですが、田中さん「マジ?」って(笑)。

 田中 それで一気にこの現場は大変だ、と認識しました。文哉くんはすごかったです。主演としての華を持ちながら、彼らしさを保っているのがすぐわかりました。4年前よりもずっとお芝居が好きになっていることを感じられて嬉しかったです。

 高橋 ありがとうございます。田中さんがクランクインしたときが一番ホッとしましたし、全く気負いなくできるようになりました。荒川とのシーンは、あぁ、圭さんがいてくださるからもう大丈夫、という安心感しかなかったです。信頼する大先輩です。

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