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有村架純&坂口健太郎にとって“愛”とは? 釜山国際映画祭で「さよならのつづき」に込めた想いを明かす

映画.com / 2024年10月4日 9時0分

 重要な鍵となるピアノの演奏シーンについて質問された坂口は、「大変でしたね(笑)。でも、今までピアノを弾いたことがなかったのに、突然ピアノの演奏ができてしまうあのシーンはある種ファンタジーだと思うし。いろいろな角度から何度も撮影したので、撮影自体もそれに向けた練習も、時間をかけて臨みました」と舞台裏を明かした。

 観客から「みなさんにとって愛とは何でしょうか?」と問われると、黒崎監督は「この作品を撮りながら思っていたのは、『愛とは恐れ』です。人を愛するということはとても幸せなことです。でも本当に誰かを好きになってしまった時に、その愛が、自分自身を、また、相手や他の誰かを傷つけるのではないか、そういった、いろいろなかたちの愛がこのドラマにたくさん込められています」と話し、「その心情をこの2人が繊細に感じながら演じてくれました」と有村と坂口を労った。

 有村は「私が思う愛とは、涙。想うからこそ、友達でも家族でも恋人でも、うれし涙や悲しい涙を一緒に流したり、自分の心が1ミリでも2ミリでも動くものに対しては、すべてに愛が生まれている証なのかなと思います。素敵な景色を見て何故かわからないけど涙が出たり、そういったものに出会った瞬間にさえ、愛が生まれるのかな、と思います」と回答。

 一方、坂口は「僕は愛とは?って問われたときに自己犠牲と答えていて。恋人同士でも家族でも友人でも、自分のことを犠牲にしてまでも相手の為に何かしたくなった瞬間に、初めて愛になるんじゃないかなと思います。だからこそ、自分の中の愛の許容量を増やしておかなきゃいけないなと思いますね」と語った。

 最後に、黒崎監督は「この映画祭にはたくさんの国からたくさんの作品が持ち込まれています。僕たちも、この作品の全8話の時間を使って精一杯人間の愛について考え描きましたが、それでも一作品で人間のごく一部しか描けないからこそ、この映画祭全体で積み重なり作品が育っていくことで、だんだん人間というものが浮かび上がってくるのではないかなと、昨日から参加していて考えています」とコメント。

 有村は「大切な人が亡くなった時に、魂は生き続けていく、と思うことで自分の悲しみを受け入れようとすると思うけど、やっぱりそんな美しいことばかりを思えるわけではないと思うんですよね」と話し、「どうしたってそこにいて欲しい、触れたい、声が聞きたい、と思うことはきっとたくさんあって、だからこそ、今みなさんが思う大切な方達を今一度改めて想うことができたら私としてとても幸せなことだなと思います。どうか後悔のないように大切な人との時間を過ごして欲しいです」とメッセージを送った。

 そして坂口は、「人間は必ずしも正しい選択はできないし、そこでどうしても間違いを犯してしまう時もあるし、それでも僕たちは生きていくんですよね。悲しいことがあっても僕らは一歩足を前に踏み出さないといけなくて。演じた役ではあるけれど、今見てもらった映像の中で彼らは確かに存在していて、呼吸していて、彼らのその生き様やストーリーを皆さんの心の中に残して欲しいと思います」と締めくくった。

 Netflixシリーズ「さよならのつづき」は、11月14日より世界独占配信。

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