良き父のもう一つの顔が実は… ジョシュ・ハートネットが「トラップ」出演を決めた理由「危険なものを表現したい、演じたい」
映画.com / 2024年10月9日 10時0分
シャマランが多層に仕掛けた罠(トラップ)による挑戦的な試みは、ハートネットにとってもやりがいのあることだった。
「この映画はクーパーの視点を中心に作られていて、この人物のコンセプトはシャマランが執念を持って探求したものだ。だからクーパーをできるだけ魅力的に、奥深いキャラクターにしなければならなかった」と入念に準備して臨んだ。
「演じるのはとても難しいが、おもしろいキャラクターだ。描き方が一方に偏ってしまうと、観客からの好意を失いかねないし、あるいは、危険な緊張感を失いかねない。本当に綱渡りのような繊細なバランス感覚での演技が必要だった」と、細心の注意を払って演技をする必要があったという。
■完璧を目指すシャマラン監督の映画作り 2人の共通点は?
監督、俳優として「私たち2人は、クーパーのようなキャラクターについて似たような感性を持っている。とても危険なものを表現したい、演じたいという欲求と感覚を持っているからだ。『よし、それでやってみよう!』という感じで挑戦したよ」と、シャマランとの共通点を語るハートネット。この感受性を共有して、二人三脚での撮影に挑んだ。
最後に、シャマラン監督の映画作りについて「私がこれまで一緒に仕事をした誰よりも徹底して準備をする。彼は毎日、必要なショットを正確に把握している。撮影の前に映画全部の撮影プランを書き、絵コンテを描いている。私は映画の基本になるシーンの絵コンテの束を渡された。それをめくると、すべてのショットが描いてある。あれだけ完璧に準備をして撮影現場に来て、実際にそのプランのとおりにやり抜くことができる監督はめったにいない」と証言。
続けて、「彼はカメラの後ろに立ち、作品の世界を完全に体験しようとする。そして、観客にどんな映画体験をもたらすのかを見ようとしているんだ。その後、彼はその映像を最も効果的に観客に届くように編集する。彼はその技術の達人だ。そういう映画制作のプロセスを本当に楽しんでいるのだと思う」と、完璧を目指して進化を続けるシャマラン映画に隠された秘密を明かしてくれた。
「トラップ」は10月25日公開。
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