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「ジョーカー2」が「賛否両論」なのは、「誤解」が原因の1つにある!【コラム/細野真宏の試写室日記】

映画.com / 2024年10月16日 6時0分

 実は、ここにもトリックがあって、確かにラストは衝撃的です。

 ラストシーンには“ある2人”が登場します。ネタバレのため、その2人が誰なのかの詳述は避けますが、どうしても「主役」に目や神経が集中してしまいます。

 つまり“もうひとりの人物”に注目する人は、ほぼいないと思いますが、ここに、とても重要な作品のカギが隠されているのです…!

 このように、本作を前作の流れで判断する人が圧倒的に多いのは、実はトリックのようなもので、必ずしも的を射ているわけでもなかったりするのが本作の興味深いところなのです。

 私は、字幕版、吹替版、IMAXと3パターンで見てみましたが、最初に字幕版を見た時に、「あ、これは前作のイメージで見るとダメな作品だ」と気付きました。

 その点で吹替版は、英語の歌はそのまま流れていて、会話だけを吹替えしているのも良かったです。

 割と歌の歌詞が重要な要素になっていたりもするので、使い分けができて分かりやすい吹替版は、本作に合っていると思いました。

 そして、やはりベースの映像は前作同様にクオリティーが高く、IMAXで見る価値がありました。

 特に、トリックのまとめを頭でする際には、大きく精巧な画面で見られると、より答え合わせをしやすく良いと感じました。

 以上のように、「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」は、よくある「賛否両論の作品」とは異なる深い作品となっているのです。

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