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【第37回東京国際映画祭】「あんのこと」は「自分のフィルモグラフィーの中で特別な一作になるだろうと感じていた」 日本外国特派員協会で入江悠監督が会見

映画.com / 2024年10月16日 14時30分

【第37回東京国際映画祭】「あんのこと」は「自分のフィルモグラフィーの中で特別な一作になるだろうと感じていた」 日本外国特派員協会で入江悠監督が会見

 東京国際映画祭と日本外国特派員協会(FCCJ)の共催会見が10月15日、日本外国特派員協会で行われ、今年のNippon Cinema Now部門の特集監督である入江悠監督が登壇した。

 会見ではまず、安藤裕康チェアマンが「ここ2、3年の東京国際映画祭の変化というのは3つあると思います。1つ目は本拠地を六本木から日比谷・丸の内に移したということ。2つ目はプログラマーに市山氏を招いたこと。そして3つ目は国際交流に力を入れたということです。今年はますます定着してきたと思っております。この地区で行政や企業との連携が強くなり、この映画祭もようやく市民権を得てきた。市山氏のカラーも定着していて、アジアの映画祭としての特色が鮮明になってきた。そして、交流ラウンジという場所を通じる交流が量的にも質的にも向上してきた。それに加え、今年は特に映画人材の育成と女性の活躍ということに焦点を当て、力を入れていきたい」と語る。

 次に、市山尚三プログラミング・ディレクターより、ここ1年の日本映画を対象に特に海外に紹介されるべき日本映画という観点から選考された作品を上映するNippon Cinema Now部門において、今年特集される入江悠作品が紹介された。

 市山氏は、「これまでもコンペティション部門、ガラセクション部門などで実績のある監督を取り上げいるが、Nippon Cinema Now部門ではこれからの日本映画を担う人材の作品を取り上げている。福永壮志監督や小田香監督の新作だけでなく、以前Amazon Prime Video テイクワン賞を受賞し、同社によるにファイナンスを受けた金允洙(キム・ユンス)監督の「あるいは、ユートピア」という作品が上映となる。これは、東京国際映画祭が人材育成に力を入れていることを象徴している。そして、「雲ふくままに」のヤン・リーピン監督も昨年テイクワン賞を受賞し、現在Amazonと組んで新作を撮ろうとしている。今回の特集をする入江悠監督は、大きな商業作品やインディペント作品の両方を行き来しながら撮っている監督で、今日上映する『あんのこと』が素晴らしく、今回監督の足跡を振り返る企画として特集することを決めた。是非入江監督の作品をこの映画祭で改めて発掘してほしい」と語る。

 入江悠監督は自身の特集について「日本には素晴らしい監督が沢山いらっしゃって、作家性のある方が同世代にも沢山いるなかで、なんで自分が選ばれたのだろうと困惑したのが正直なところです。ただ、人生で何度もあることではないし、『あんのこと』が自分のフィルモグラフィーの中で特別な一作になるだろうと感じていたので、そのタイミングで呼んでいただけて、嬉しく思っています。この特集をしていただくことで、今後自分がどのように映画と向き合っていくかを改めて考えるきっかけに出来れば」と特集上映にあたっての想いを明かす。

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