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「スター・ウォーズ」「インディ・ジョーンズ」「ハリー・ポッター」――映画音楽界の生ける伝説、ジョン・ウィリアムズの代表作10選

映画.com / 2024年11月1日 10時0分

●2.「インディ・ジョーンズ」シリーズ

 「スター・ウォーズ」と双璧をなすウィリアムズの代表作が、「インディ・ジョーンズ」シリーズだ。記念すべき第1作「レイダース 失われたアーク《聖櫃》」に登場した「レイダース・マーチ」は、いまもロマンに満ちた冒険には欠かせないテーマソング。スティーブン・スピルバーグ監督が作品に詰め込んだ、“好奇心”“探求心”を一層盛り上げ、まだ見ぬ秘宝を追い求める旅への高揚感をかき立てている。

 「スター・ウォーズ」と同じく、劇場公開された「インディ・ジョーンズ」全5作を担当したウィリアムズは、最新作「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」を最後に、映画音楽からの引退を表明した。しかし、2023年1月に開催されたイベントの席で、スピルバーグとの対談中に突然引退を撤回。その直後には、キャリアを総括するドキュメンタリーが製作されると報じられた(そして、完成したのが「ジョン・ウィリアムズ 伝説の映画音楽」である)。

 2023年6月に行われた「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」のUSプレミアには、製作総指揮を務めたスピルバーグとジョージ・ルーカス、主演のハリソン・フォードらとともに、ウィリアムズも出席。本人の指揮による「レイダース・マーチ」が披露され、会場を大いに盛り上げた。

●3.「ジョーズ」シリーズ

 スピルバーグ監督の劇場デビュー作「続・激突!カージャック」で始まったウィリアムズとの黄金タッグ。続く「ジョーズ」での大成功で、両者の絆はさらに強固なものとなった(このタッグは、「インディ・ジョーンズと運命のダイヤル」まで現在29回を数える)。

 いまなお“サメ映画の決定版”と評される本作では、サメに襲われる様子を臨場感たっぷりに描くため、スピルバーグはサメの一部だけ見せる演出で不安をあおった。一方、ウィリアムズはメインテーマを制作するにあたり、音の大小から楽器の種類までこだわり抜き、人間が恐怖を感じる音楽を作り出してみせた。人々の記憶に焼き付く名シーンが誕生させた、映像×楽曲の相乗効果は、映画音楽の“基礎”として、いまも多くの映画監督、作曲家に影響を与えている。

 ウィリアムズは本作で75年・第48回アカデミー作曲賞を初受賞。ちなみに「ジョーズ」の成果を受けて、スピルバーグが、「スター・ウォーズ エピソード4 新たなる希望」を製作中だったルーカスにウィリアムズを推薦したという逸話も。当時、ルーカスは「2001年宇宙の旅」にならい、既存のクラシック楽曲を使用するつもりでおり、当初はウィリアムズの起用には懐疑的だったとも伝えられる。

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