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【「室町無頼」撮影現場ルポ】入江悠監督が明かす製作秘話 大泉洋×堤真一×長尾謙杜の壮絶アクションに迫る

映画.com / 2024年11月1日 15時0分

 大泉と堤の一騎打ちは、素早い展開の殺陣が繰り広げられて圧巻。大泉は、「堤さんはアクションにも慣れてらっしゃいますから、ちょっとしたシーンが本当に格好よくて。兵衛のもとへ数人斬ってからやってくるというシーンがありましたが、すごく趣のあるお寺で撮影させてもらったこともあって、それがまあ格好よくて。俺、この人とこの後に一対一で戦うんだ、どうしよう…みたいなね(笑)。実際に一対一の撮影でも本当に迫力があって、がむしゃらにくらいついていきました」と振り返る。

 一方の堤も、「僕は指揮官の役なので、直接戦うことはほとんどないはずだったんですが、撮影が進むにつれてなぜか、洋ちゃんとの『一騎討ちが見たい』と監督が言い出して(笑)。もともと多少は洋ちゃんとの戦いもあったんですが、他の人のリアクションをメインで映すので、立ち回りを映像的に見せるのはそんなに多くないはずだったんです。それが結構、手数やられまして(笑)」と振り返り、想定外とはいえ充実した撮影だったことをにじませた。

 その翌日の見せ場は、長尾謙杜がワイヤーアクションを駆使して撮る長回しのシーン。長尾扮する才蔵は天涯孤独の身で、極貧生活を送るなかで兵衛に出会い、地獄さながらの修行を経て超人的な棒術を身につけたという役どころ。颯爽と公家邸の塀に飛び乗り、敵の背部を使って飛び上がるシーンでは真剣な眼差しでテストを繰り返した長尾は、モニターを確認しながら「全然ダメだな」と首をひねり、「もう1回だけいいですか?」と妥協することのない姿に、製作陣も固唾をのんで見守っていた。

 長尾は当初、棒術に難儀し、自分でも分かるほど不格好だったという。それでも、大泉の存在が大きなモチベーションになったようだ。

 長尾「アクション練習は僕と、大泉さんもまた違う日にやっていて。練習の日にちが違うので、大泉さんと会うことはなかったですけれど、『大泉さんも頑張ってますよ』とスタッフさんに聞くと、『負けられないですね』と(笑)、刺激になって頑張ろうという気持ちになりました」

 入江監督と須藤も、今作のキーパーソンのひとりに長尾の名を挙げる。

 須藤「大泉さん、堤さんがいるなかで、少年が大人になるというプロセスを出せる人でなければならなかった。最初は大泉さんの後ろをちょこちょこ付いて歩くくらいのかわいらしさを表現でき、それがやがてひとかどの男に成長していく……。誰がいいんだろうと悩んでいたときに、うちの栗生プロデューサーが長尾さんを薦めてくれたんです」

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