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米アカデミー賞受賞「ゴジラ-1.0」金曜ロードショーで今夜地上波初放送! あらすじ・キャストまとめ&ネタバレ含む3ショットインタビューも

映画.com / 2024年11月1日 21時0分

 「失いたくない」と思うというのは、その存在が日常になっているということですよね。特別な思いというよりも、彼女がここにいることが当たり前、敷島の日常であり、心地よいものになってきた…というところまで行かなきゃいけないんだなと思っていて、“夫婦”らしさみたいなものを意識していました。

 浜辺:まずは戦後という時代、皆が一度は絶望を味わった、傷がまだ癒えていない時代に強く生きる女性という役どころだったので、自分の中で「生きてこそだ」という明確な思い、逃げそうになってしまう時に「生きる」ということにしがみつくようなブレない芯を育てていきたいなと思っていました。

 そこはいまの時代、コロナ禍で心が折れそうになったり、みんなの心が弱くなった時に、どうにか自分を保とうとする心の持ち方みたいなものとも共通するなと感じながら演じていました。

――2人が共に生きていこうとする中で、明子という血のつながらない赤ちゃんが大きな存在となります。典子が明子を「自分が育てる」と考えるに至った心情については?

 浜辺:明子との出会いや典子が育てるに至った経緯について、映画の中では描かれていないのですが、だからこそ自分の中で「こんな思いがあったんじゃないか?」という想像はしていました。自分が絶望の淵にいる時に、赤ちゃんという絶望を知らない存在――生きようとする“希望”の輝きに引っ張られる部分もあったでしょうし、自らを明子に託すような、どこか使命感のようなものを典子は感じてたのかなと思います。

■“東宝女優”感が強く出ていた“あのセリフ”

――印象的なセリフと言えば、典子の「あれが、ゴジラ…」も外せません。

 浜辺:あのシーンも何回かやらせていただいて、監督からは「ゴジラに対する恐怖感をもっと出してほしい」ということは言われました。典子にとってもゴジラと顔を合わせるのは初めてだったので…。

 神木:「はじめまして」と(笑)。

 山崎:「お話は聞いてます」って(笑)?

 浜辺:ゴジラという存在に対する事前情報が何もない中で、抽象的な「何なのかわからない恐怖」という認識で表現しました。終わった後に監督からは「東宝ぽかったよ!」って褒めていただきました(笑)。「ここは(予告編やCMで)使われるよ」と。

 山崎:タイトルコールですからね。「あれがゴジラ」というセリフを含めて、あのカットは往年の“東宝女優”感が一番出ているなと思います(笑)。

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