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【インタビュー】カメラとAIに常時モニタリングされる町 「コンコルディア」ショーランナーが衝撃の舞台設定を語る

映画.com / 2024年11月7日 17時0分

【インタビュー】カメラとAIに常時モニタリングされる町 「コンコルディア」ショーランナーが衝撃の舞台設定を語る

(C)Hulu Japan

 中島健人が海外ドラマデビューを果たすHuluオリジナルの大型国際ドラマ「コンコルディア Concordia」が、11月8日から独占配信される。このほど映画.comは、「ゲーム・オブ・スローンズ」「THE SWARM ザ・スウォーム」などで知られ、制作総指揮を担うフランク・ドルジャーにインタビューを敢行。AIによるモニタリングとデータ収集で、20年にわたり完璧な調和が保たれているコミュニティ「コンコルディア」という衝撃の舞台設定や、AIをめぐる是非を観客に問いかけるスリリングな物語について、話を聞いた。(取材・文/編集部)

 舞台は、カメラと AI に生活の全てをモニタリングされたコミュニティ「コンコルディア」。社会と住民の健全さを守るためのデータ管理は、鉄壁のセキュリティを誇っていたが、ある日、起こるはずのない殺人事件が発生。未然に犯罪を防ぐはずのAIは、何を見逃したのか――? 殺されたのは、コンコルディアの分析官オリヴァー。やがて彼は、自身の立場を利用して、第三者の情報を不正閲覧していたことが明らかになる。町の理念と価値観を揺るがす事態に、人々は翻ろうされていく。

――コンコルディアという町や物語の着想について、教えてください。ドルジャーさんは、「このドラマでは“監視”と“AIの使用”について深掘りする必要があるということに行き着きました」とおっしゃっていますね。

 オリジナルのアイデアの始まりは、歴史的にも、労働者が健康でいられる調和したユートピア、コミュニティのようなものが求められたり、実験的に作られたりした時代があって、「それの21世紀版って、どんなものだろう?」と考えたことです。同時に、病院で仕事をしている友人から、いかに医療のAI面での進化が目覚ましいかという話を聞いたんです。肉体にデバイスを埋め込んで、健康状態をモニタリングするという話も聞きました。

 世の中には年を重ねて、友情が破綻して、身体的な影響もあって、孤独を感じる方もたくさんいらっしゃる。ですからコミュニティを作る場合は、物理的な部分だけではなく、メンタルヘルス的な部分もケアしなければいけないんだろうなと。環境的にも、持続型のものでなければならないと考えました。

――コンコルディアという町や本部の、ビジュアル面でのこだわりはありますか。

 面白いのは、監視やAIというお話をすると、皆さん、ディストピアを想像してしまうんですよね。ですから今回はあえて、逆にいきました。町のビジュアルを見ていただくと、光が溢れ、壁のない部屋が多く、ガラスが多く使われている。いわゆる透明性を表現したデザインになっています。つまり住民が隠すものがなければ、何も恐れることはない――それがコンコルディアのコンセプトなんです。AIはきっとそういう町を作るだろうというビジョンで、イメージを固めていきました。

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