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【インタビュー】世界の舞台で戦った中島健人 「コンコルディア」ショーランナーが「素晴らしい」と絶賛する資質とは?

映画.com / 2024年11月15日 20時0分

 より目を向けるべきトピックが、まだまだある。ドキュメンタリーで扱われがちな題材を、あえてフィクションで描く方法はないかと考えた結果、こうした作品づくりに取り組むことになりました。以前のスタイルに戻ることも可能ですが、新しいことにトライしたいという気持ちがありました。

 またフィルムメイカーとして、一緒にお仕事をする機会が持てなかったキャストやスタッフが、世界にはたくさんいるわけです。ですが、インターナショナルな作品だったら、そうした方たちとご一緒できる。これまでも自分は、皆さんが見てくださるような作品づくりができている。だから今後は、あまりフィルムメイカーたちが扱わないようなテーマの場合でも、皆さんに見てもらえるような作品を作るだけのスキルがあるんじゃないかという自負があります。

――本作の中島健人さんも含め、Huluドラマは、日本人俳優が海外進出する起点となる重要なコンテンツだと感じています。キャストのチームワークや現場の雰囲気はいかがだったでしょうか。またドルジャーさんが、こうした大型国際ドラマに参加する俳優に求める資質を、教えてください。

 新会社を立ち上げたときに、パートナーと、国際的な作品づくりをしようと話していました。インターナショナルといっても、周囲はヨーロッパのことしか想定しておらず、僕はインターナショナルの定義としては小さ過ぎると思っていました。Hulu Japanさんとご相談しているときに、真にインターナショナルな作品ができるんじゃないかと話して、「THE SWARM ザ・スウォーム」には木村拓哉さんが参加されることになりました。

 俳優に求める資質は、国や文化は関係なく同じですが、脚本に求められるものをもたらしてくれるか、ということです。木村さんは、海運業で財を成した実業家アイト・ミフネ役で、大企業のトップとしての権威を感じられるような資質を求めていました。

 今回の中島さんが演じたA.J.オオバは、大学生のような20歳くらいの青年で、頭脳明晰で、テックの天才的な才能を持っている。天才でまだ若いがゆえに、社交術というか、人との付き合いに関しては、まだぎこちなさがあるキャラクターです。中島さんは、キャラクターに知性を投影することができる。またA.J.オオバは、周囲に対して「僕の方が優秀だ」という傲慢さをもつ役どころです。そんな甘やかされた子どものような部分も、中島さんが見事に表現してくださいました。

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