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アルフォンソ・キュアロン、「これまでの自分の映画のやり方で」臨んだ初のドラマシリーズ「ディスクレーマー」語る

映画.com / 2024年11月16日 10時0分

アルフォンソ・キュアロン、「これまでの自分の映画のやり方で」臨んだ初のドラマシリーズ「ディスクレーマー」語る

画像提供 Apple TV+

 オスカー俳優のケイト・ブランシェットとケビン・クラインが主演を務め、5度のアカデミー賞受賞を誇るアルフォンソ・キュアロンが脚本、監督を担当する「ディスクレーマー 夏の沈黙」が、Apple TV+で配信中だ。このほど、来日したキュアロン監督に話を聞いた。

※この記事には本作のネタバレとなる記述があります。

 キュアロン監督にとって、初のドラマシリーズとなる本作は全7話構成のサイコスリラーだ。

 人々の悪事や犯罪を暴くことで名声を築いてきたジャーナリストのキャサリン(ケイト・ブランシェット)は、一冊の小説「行きずりの人」を受け取る。そこに描かれていたのは、若き日のキャサリンの夫と息子とのイタリア家族旅行。夫は一足先に帰国、キャサリンは息子がいながらも現地で出会った若い男との情事に溺れ……という物語だった。家庭を破壊しようと目論む作者の正体を明らかにしようとキャサリンは奔走する。その一方で、小説を出版したスティーヴン(ケビン・クライン)にも、その行動には大きな理由があった……という物語。

 ブランシェット、クラインのほか、サシャ=バロン・コーエン、レスリー・マンビル、コディ・スミット=マクフィーらが名を連ね、撮影監督はアカデミー賞受賞のエマニュエル・ルベツキ、ブリュノ・デルボネルの二人体制。音楽作曲はアカデミー賞、グラミー賞受賞歴を持つフィネアス・オコネルと、名実ともに世界トップクラスの俳優、スタッフの超豪華布陣で臨んだ。

 キャリア初のシリーズ作として、本作を選んだ理由は、原作者のレネ・ライトから、出版前の小説を受け取っており、いつか映像化したいと考えていたからだそう。

「非常に面白い題材だと思いましたが、映画として撮ると、一般的な尺では無理だと思ったので、その時は手をつけませんでした。今回、シリーズのフォーマットの企画が上がった時に、この作品でやってみようと思ったのです」

 「原作からアダプテーションを行うとき、私は、まず自分の頭の中で、映像の順、どのように撮るかということをイメージし、そして、物語の要素から何をキープし、何を省くかを考えます。今回はその多くが原作に忠実と言えます」

 キャサリンが体験した出来事を、複数のタイムライン、様々な人物の視点から描き出し、本当の犠牲者は誰なのか?――と1話ごと鑑賞を進めるたびに、人間の心の迷宮と真実が明らかになっていくサスペンス性に溢れた構成だ。

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