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【インタビュー】見知った場所を離れ、何かを“超える”経験が、私たちを強くする―「モアナと伝説の海2」製作陣がこめた思い

映画.com / 2024年12月4日 14時0分

――前作から3年が経ち、モアナ自身が1000年にひとりの“導く者”として、より責任のある立場になりました。だからこそ大切なものが増え、新たな冒険に出るのは、かつてとは比べものにならない勇気が必要だということが伝わってきました。これは、子どもから大人まで、幅広い世代に刺さるポイントだと感じたのですが、物語にこめたメッセージをお聞かせください。

デリック・Jr.監督「パワフルな船出のシーンからは、共同体の強さが感じられると思っています。前回、モアナは夜中にひとりで旅に出ましたが、今回は違いますよね。皆が集まって、祝福されながら旅立ち、仲間がいて、ロトがデザインした新しいカヌーにのって。観客も、そこで歌われる楽曲にモチベーションが上がり、元気になるようなシーンになっています」

 「誰しも人生のどこかの段階で、もしかしたら自分が快適だと感じる見知った場所あとにして、(本作の劇中曲タイトルでもある)『ビヨンド』、それを『越えた』場所に行かなければいけないときがあると思います。たったひとりじゃなくて、コミュニティや仲間と何かを越えることができれば、その経験は私たちを強くしてくれる。そうしたメッセージを伝えたいと考えていました」

――前作でも、ポリネシア文化について徹底的なリサーチが行われたと伺いました。本作でも、リサーチのなかで気付かれたことや、その気付きがストーリーに反映されたことなどがあれば、教えてください。

デリック・Jr.監督「いろいろとありますが、そのなかのひとつが、カヌーの作られ方ですね。先住民の方は叡智の結集で、釘などを一切使わずに、紐だけでカヌーを作っていたので、その要素はしっかり反映させようと考えました」

――デリック・Jr.監督とミラー監督は、サモアにルーツがあると伺っています。そういうご自身のルーツという観点での、主人公モアナや物語への思い入れを、教えてください。

ミラー監督「前作にはもちろん、すごく思い入れがありますし、人生が変わるような作品でした。これまで映画で、そこまでパシフィック・アイランドの文化が描かれたことはなかった。ですが、ディズニー・アニメーション映画の大きなスクリーンで、そうした文化が祝福されているところを、世界中の人々に見てもらえた。それに感動しましたし、今回は共同監督を務めることに、すごく責任を感じました。自分も人々のために良いもの、素晴らしいものを作らなければいけないと思うと同時に、大きな喜びもありました。モアナの続きの物語を手がけることを特別に感じ、深い愛をもって取り組んでいます」

デリック・Jr.監督「自分も大きな責任を感じていましたが、1番最高だったことのひとつは、デイナと仕事ができたことです。ふたりとも、サモアにルーツがあって、お互いに頼り合いながら、素晴らしいものにするんだというゴールをもって、自分たちの文化を世界にお見せするんだという気持ちで仕事ができたことが、代えがたいほど特別なことでした」

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