【世界の映画館めぐり】小豆島・二十四の瞳映画村 美しくノスタルジックな日本の風景に浸り、映画史に残る名作をいつでも鑑賞できる
映画.com / 2024年12月29日 9時0分
![【世界の映画館めぐり】小豆島・二十四の瞳映画村 美しくノスタルジックな日本の風景に浸り、映画史に残る名作をいつでも鑑賞できる](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/eigacom/eigacom_20241229003_0-small.jpg)
映画ファン必見!日本映画の歴史が学べる展示も
映画.comスタッフが訪れた日本&世界各地の映画館や上映施設を紹介する「世界の映画館めぐり」。今回は香川県、小豆島の二十四の瞳映画村内にあるギャラリー松竹座をご紹介します。
今年は高峰秀子さんの生誕100年を記念し出演作の上映や展覧会などを開催する「高峰秀子生誕100年プロジェクト」が実施されました。高峰さんの代表作の一つで、日本映画史に残る名作といっても過言ではない木下惠介監督の「二十四の瞳(1954)」は今年、公開70周年。島の学校に赴任した新人女性教師と12人の生徒の心温まる交流、そして、誰もが否応なしに戦争に巻き込まれた時代とその後を描いた人間ドラマです。
原作小説を書いた作家の壺井栄氏が小豆島出身ということから、映画は主に小豆島で撮影されました。モノクロームのクラシック映画ということで、現代の若い世代は敬遠してしまうかもしれませんが、そんな心配は全くありません。高峰さんが演じる新米教師の大石先生、小学生の子どもたちと、登場人物も若者が多く、みな等身大の喜びや悩みを抱える存在として描かれ、あっという間に感情移入できるはずです。戦争が引き起こす悲劇も題材としているため悲しいシーンはありますが、子どもが見ても理解できるような優しく穏やかな語り口で、一度見たら生涯心に残り続ける、小さな宝物のような傑作です。
二十四の瞳映画村は、1987年に田中裕子さん主演でリメイクされた同名映画の撮影セットを生かした、日本映画・文学のテーマパークとしてオープンしました。映画に出てくる木造校舎「岬の分教場」をはじめ、昭和初期の街並みが再現されており、敷地内を自由に歩き、校舎内の机や椅子に座ってみることも可能です。当時を知らなくともなんだか懐かしい気分に浸れますし、窓の外の美しい瀬戸内海を眺めているとあっという間に時を忘れてしまいます。
そして、映画ファンにおススメしたいのが「ギャラリー松竹座」と名付けられた敷地内の施設です。なんと、営業日は毎日1日3回「二十四の瞳」(1954)が上映されており、映画村の入場料のみで、鑑賞は無料。映画が撮影された土地でその映画をスクリーンで鑑賞する、というここに来なければできない特別な体験を味わえるのです。(※不定期で別作品の特別企画上映もあり)
筆者が小豆島を訪問したのは昨年の9月上旬、まだ夏の日差しが降り注ぐ暑い日でした。「日本の地中海」とも呼ばれるように、温暖な気候でオリーブ栽培も盛んな小豆島には「オリーブ公園」という風光明媚なスポットがあります。ここは実写映画版「魔女の宅急便」(2014)のロケ地にもなったそうで、キキのほうきにまたがって写真が撮れます。二十四の瞳映画村は、3月~11月の間、このオリーブ公園ほど近くの桟橋から渡し舟で行くことができます。
-
-
- 1
- 2
-
この記事に関連するニュース
-
「子宝騒動」「明け行く空」を活弁トーキー版でテレビ初放送!「斎藤寅次郎監督 生誕120年」2月、3月特集放送!CS衛星劇場
@Press / 2025年2月3日 17時0分
-
香川県小豆島町とJTBが地域活性化起業人制度を活用した人材派遣協定を締結~ 20年先の小豆島をつくるプロジェクトを加速 ~
PR TIMES / 2025年1月31日 16時15分
-
<モーロクらんらん>(92)大根の葉
産経ニュース / 2025年1月31日 7時0分
-
【小豆島で唯一の酒蔵】小豆島酒造の新酒祭へ!神戸発、春の小豆島満喫日帰りツアーの募集開始!!【ジャンボフェリー】
PR TIMES / 2025年1月30日 12時15分
-
『タンポポ』『マルサの女』伊丹映画10作品を特集上映「伊丹十三4K映画祭」開催決定
シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年1月30日 10時0分
ランキング
-
1「闇落ちしてる」ジャスティン・ビーバーの激ヤセが衝撃的、囁かれる“離婚危機”
週刊女性PRIME / 2025年2月5日 11時30分
-
2吉本タレントがコンプラ違反で活動自粛、出演番組「見合わせ」異変が起きていた“M-1芸人2名”
週刊女性PRIME / 2025年2月5日 15時0分
-
3北野武監督、ベネチア映画祭「記憶がない」ボートに頭をぶつけるアクシデント告白「脳波調べた」
シネマトゥデイ 映画情報 / 2025年2月5日 18時31分
-
4「娘は大丈夫、元気です。でも…」小島瑠璃子(31)の母が明かした“困惑” 現場に居合わせた赤ちゃんは無事《夫は緊急搬送され死亡》
NEWSポストセブン / 2025年2月5日 6時15分
-
5「ゴッドタン」手掛ける佐久間宣行氏「お蔵入りにはしない」 8日の放送内容変更について思い
スポニチアネックス / 2025年2月5日 18時56分
複数ページをまたぐ記事です
記事の最終ページでミッション達成してください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)