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孤高で自由、自身の力で人生を切り開く女性を描く「ブラックバード、ブラックベリー、私は私。」監督インタビュー

映画.com / 2025年1月3日 17時0分

孤高で自由、自身の力で人生を切り開く女性を描く「ブラックバード、ブラックベリー、私は私。」監督インタビュー

(C) - 2023 - ALVA FILM PRODUCTION SARL - TAKES FILM LLC

 ジョージアの新進女性作家の大ヒット小説を原作に、経済的に自立し結婚願望のなかった48歳の女性の初めての恋、孤独ながらも自由を謳歌し、自分自身の人生を正直に生きる日々を描き、カンヌ国際映画祭や大阪アジアン映画祭での上映が話題となった、「ブラックバード、ブラックベリー、私は私。」が公開となった。メガホンをとった新鋭エレネ・ナベリアニ監督がオンラインインタビューに応じた。

――原作小説がジョージアで大ヒットしたとのことですが、映画はラストシーン含め、ほぼ原作どおりでしょうか? 監督が本作の映画化を企画した経緯、原作者の映画や脚本に対する感想や反応を教えてください。

 私の映画を観た原作者は、最初に「私の知っているキャラクターとは違う」と言いました。ですから、原作に忠実であるかどうかという問いの答えとしたら、ノーでしょう。私にとって一番重要だったのは、私が小説を読んで受けたインスピレーションを映像にすることでした。原作どおりの映画にすることではなかったのです。

 この物語は、エテルというキャラクターが、どのように自分の思いに忠実に人生を進めていくかが重要です。パワフルな女性ですが、原作そのものではありません。小説は非常に重く、情報量がたくさんあるので、映画の方が、観客の気持ちが軽くなったり、希望を感じられる物語になっていると思います。原作と映画は別の作品になったと思います。

――主演のエカ・チャヴレイシュヴィリさんが素晴らしい演技を見せています。彼女を起用した経緯を教えてください。ジョージア国内で知名度の高いベテランの俳優さんなのでしょうか?

 エカは、主に舞台で活躍していた俳優です。ですから、ジョージア国民のだれもが知っている、という俳優ではありませんが、近年、映画やテレビでも活躍の幅を広げています。彼女と私の出会いは、私の過去作「ウェットスタンド」で、小さな役を演じてもらったことから始まります。彼女と撮影をして、何かを依頼すると、私のリクエストにプラスアルファを加え、よりよい演技で応じてくれるのです。ですから、彼女との仕事は、エンドレスに良いものができるという確信がありました。

 そんな風に私は素晴らしい俳優だと思っていたので、原作を読んだときに彼女を思い浮かべ、ある意味、エカをイメージして脚本を書いたとも言える感覚でした。ですから、最初から彼女をキャスティングしたかったですし、彼女のおかげで私が思った以上の作品になったと思います。

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