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【「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」評論】「原点」を解き明かすことでトランプ氏の本質を炙り出そうとする傑作

映画.com / 2025年1月19日 15時0分

 ロイ・コーンの攻撃性と独善性、勝利への執着性を素直に、そのまま受容したトランプ氏は不動産ビジネス界の大物に成長していく。大統領に上り詰めたトランプ氏の原点が赤狩り弁護士の「パクリ」だった事実を炙り出すこの映画、震えるほど面白い。

 トランプ役は「アベンジャーズ」シリーズのセバスチャン・スタン。ロイ・コーン役は「パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間」(2013)のジェレミー・ストロング。二人とも目を疑うような、実物そっくりの圧倒的演技を見せつけ、第82回ゴールデングローブ賞の主演男優賞・助演男優賞にノミネートされた。

 本作品がアメリカで公開された直後の昨年10月14日、トランプ氏本人は自ら運営するソーシャルメディア「トゥルース・ソーシャル」で、この映画を「安っぽくて政治的に不快な中傷」の「ゴミの山」と決めつけ、製作陣を「人間のクズ」と罵っている。これは、自己防衛本能による防衛機制の典型的反応だ。やはり人の変わらぬ本質は、原点に立ち返ることで炙り出されるということなのだろう。

 1月17日から全国公開される映画「アプレンティス ドナルド・トランプの創り方」、トランプ大統領の本質を知りたいと思う全ての人にとって必見だ。

(北島純)

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