【「トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦」評論】舞台は九龍城砦、香港映画の新たな始まりを告げる快作が爆誕!
映画.com / 2025年1月19日 17時0分
1980年代、密入国者の陳洛軍(チャン・ロッグワン)は、黒社会のボスに逆らい九龍城砦に逃げ込むが、城砦を取り仕切る龍捲風(ロンギュンフォン)に瞬く間に叩きのめされる。「立ち去れ」と突き放しながらも、居場所がない男に何かを感じた龍捲風は仕事を与える。住人たちとの生活を始めた陳洛軍は、3人の仲間たちとの友情を育んでいく。
だが、九龍城砦の取り壊しが発表されると、利権を狙う黒社会と砦を守る住人たちの争いが激化する。その渦中、陳洛軍の出自をめぐる新たな事実が大きな波紋を広げていく…。
演出は武闘派活劇に定評があるソイ・チェン、日本からはアクション監督に谷垣健治が参戦、劇伴を川井憲次が手かげている。新旧キャストのアンサンブルも際立つ。陳洛軍を演じたレイモンド・ラムを筆頭に、テレンス・ラウ、トニー・ウー、ジャーマン・チョンら若き俳優が一躍トップスターの仲間入り。寡黙な龍捲風をクールに演じたルイス・クー、秋兄貴役のリッチー・レン、黒社会の大ボス役のサモ・ハンらベテラン俳優がいぶし銀の演技を披露している。
「セットが取り壊される前にこの町並みを記録に残してほしい。ゴミに埋もれたポスター、古びた看板、どんな小さなものでもいい」と監督のソイ・チェンは九龍城砦のセットを記録させた。この作品には、かつて世界を魅了した広東語による香港映画のエッセンスが凝縮され、香港と九龍城砦への尽きることのない想いが溢れている。歴史と伝統を継承し新世代への扉を開く。香港映画の新たな始まりを告げるこの快作を見逃すべきではない。
(髙橋直樹)
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