第3回新潟国際アニメーション映画祭、コンペティション部門上映作&審査員発表!「化け猫あんずちゃん」「ルックバック」など12作品
映画.com / 2025年1月22日 18時0分
■「オリビアと雲」 監督:トマス・ピシャルド・エスパイヤット(ドミニカ共和国/2024年/81分)
愛の複雑さをシュールに描いた作品。オリビア、ラモン、バルバラ、マウリシオの4人の物語が、互いを理解しきれないまま、それでも深く関わり合っていく。
■「ペーパーカット:インディー作家の僕の人生」 監督:エリック・パワー(アメリカ/2024年/87分)
芸術の世界での数々の試練と苦難に焦点を当てたアニメーションによる回顧録。監督エリック・パワーは20年以上にわたりpapercuts(切り絵)を用いたストップモーションを専門とするインディーズのアニメーターとして活動している。アニメーションという素晴らしい世界に人生を捧げたエリックの人生の浮き沈みを体験する世界に出発!
■「ペリカン・ブルー」 監督:ラースロ・チャキ(ハンガリー/2023年/80分)
1990年代のハンガリー。国境が開き、旅行が可能になったが、列車の切符は高額で、多くの人にとって夢のまた夢だった。そんな中、アコス、ペーチャ、ラチの3人は、偽造した国際列車の切符で若者たちに「外の世界」を旅する機会を提供しようと決意する。鉄のカーテンが崩壊し、西ヨーロッパへの扉が開かれた。しかし、列車の切符代は庶民には手が届かず、「自由」とは名ばかりだった。家庭用洗剤でペリカン製ブルーカーボンインクを溶かし、どんな行き先の切符でも偽造できる方法を見つけた彼らは、次第に悪名高いプロの偽造師として知られるようになる。
■「口蹄疫から生きのびた豚」 監督:ホ・ボムウク(韓国/2024年/105分)
口蹄疫を気力だけで生き延びた「ピッグH」は、自分に誓う。ゴミのように死ぬわけにはいかない――そのためには人間になるしかない。疑いの余地なく、体も顔も完全に人間になるために、どんな犠牲を払ってでも、全てを捧げる覚悟だ。一方、幼少期から絶え間ない嫌がらせを受け続けてきた「チェ・ジョンソク」もまた心に誓う。この呪われた人間としての人生を捨て去りたいと。獣のように、本能だけで生きることを選ぶ。死を考えることすらできない、純粋な獣として。彼は全てを捨てる覚悟がある。
■「ワールズ・ディバイド」 監督:デンバー・ジャクソン(カナダ/2024年/116分)
終末後の戦争に荒れた世界で恐怖に怯えて暮らしていたナトミは、父テリックによって魔法の世界「エスルナ」へと導かれる。そこで彼女は、ナトミが自分の地位を脅かす存在になることを恐れる女王イデナと出会う。幼い頃からの相棒であるクマのぬいぐるみミートと、謎の老戦士バタールに助けられながら、ナトミはイデナに立ち向かい、この世界の神であり彼女の父であるテリックを見つけ出さなければならない。
■「ボサノヴァ~撃たれたピアニスト」 監督:フェルナンド・トルエバ/ハビエル・マリスカル(スペイン・フランス・オランダ・ポルトガル/2023年/103分)
1959年、ブラジルのボサノヴァが音楽の歴史を変えた。エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、さらにはフランク・シナトラまで、世界中がブラジル音楽を歌い踊り始めた。ニューヨークの音楽ジャーナリスト、ジェフ・ハリスは、このムーブメントについて調べるため訪れたリオデジャネイロで、ボサノヴァの爆発的なヒットで重要な役割を果たした一人のピアニスト、テノーリオ・ジュニオルの存在を知る。その足跡を辿ると、繊細なタッチで聴衆を魅了した天才はブエノスアイレスでのツアー中に謎の失踪を遂げていた。創造的な自由が失われ、全体主義体制に飲み込まれる直前のラテンアメリカ、彼の地でジャーナリストが見た真実とは―― 。
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