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アカデミー賞脚本賞ノミネート「セプテンバー5」製作秘話 プロデューサー、ショーン・ペン「脚本を読んですぐにやると決めた」

映画.com / 2025年1月24日 16時0分

アカデミー賞脚本賞ノミネート「セプテンバー5」製作秘話 プロデューサー、ショーン・ペン「脚本を読んですぐにやると決めた」

(C)2024 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

 1972年ミュンヘン五輪で起きた人質テロ――五輪史上最悪の事件として、今もなお語り継がれている歴史的な1日を基に描かれる「セプテンバー5」の特別映像が、このほど公開された。キャスト&プロデューサーを務めたショーン・ペンらが、製作秘話を語っている。

 日本人選手のメダルラッシュに沸いた夏が記憶に新しいオリンピック。その長い歴史の中で今なお大会史上最悪の事件として語られるのが、1972年9月5日、ミュンヘンオリンピック開催中に起きた、パレスチナ武装組織「黒い九月」によるイスラエル選手団の人質事件。本作は、突然世界が注目する事件を中継する事になったTVクルーたちの視点で、事件の発生から終結までの1日を90分間ノンストップで描き切る。

 いち早く上映されたベネチア国際映画祭では「すべてのレベルで傑作」「今年最高の緊迫感 今年最高の作品」と圧倒的な称賛を受け、第82回ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)にノミネートを果たしていた。そして、第97回アカデミー賞では脚本賞にノミネートされている。

 主人公を演じたジョン・マガロが「(1972年)9月5日(セプテンバー5)にニュースの歴史が変わった」と語る本作は、1972年のミュンヘンオリンピック開催中、パレスチナ武装組織「黒い九月」に襲撃されたイスラエル選手団11人が犠牲になったテロ事件を題材に、緻密な脚本と重厚な映像で圧倒的な緊迫感を描き出した社会派映画となっている。このイスラエル選手団人質事件は、選手団11人の他に、警察官1人と犯人5人の合計17人が死亡する大惨事となった。

 「脚本を読んですぐにやると決めた」と脚本に惚れ込んだショーン・ペン。「全員のエネルギーが生み出した至極の作品だ」と本作の完成度に自信を見せている。

 ピーター・サースガードもまた「見事な脚本で、物語の伝え方を熟考してある」と、ティム・フェールバウム監督自身が執筆した緻密な脚本を絶賛している。プロデューサーのジョン・イラ・パーマーは、他にもこの事件をテーマにした映画はあるが、本作は「一線を画している」と自負している。

 フェールバウム監督とともに脚本を書き上げたモリツ・バインダーは「1972年の事件を新しい視点で届ける。現代に生きる人にこそ見てほしい」と熱く語り、本作ではプロデューサーに徹したペンも「最高の美術チームが作り上げたセットが、俳優の魅力を引き上げると証明した」とセットデザインにも自信を見せる。

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