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「ザ・ルーム・ネクスト・ドア」はアルモドバル監督の死生観に魅了される 滝藤賢一、武田真一、山中瑶子らがコメント発表

映画.com / 2025年1月29日 15時0分

【ひらりさ(文筆家)】

死は怖い。尊厳ある死を選びたい。家族をかえりみず仕事に打ち込んだ人生でも、死ぬときは、誰かにそばにいてほしい。アルモドバルの作品はいつも、人生のリアルな感情に満ちている。そこにひとしずく落とされるフィクションの色彩が、そのリアルをたまらなく鮮やかに彩るのだ。

【森直人(映画評論家)】

更新されていくペドロ・アルモドバル監督の「集大成」。これ以上の深みの境地があるのだろうか。完璧なスタイリングのかっこいい大人たち。彼らの濃厚な人生の語りに耳を傾け、ジェイムズ・ジョイス原作『ザ・デッド/「ダブリン市民」より』への美しいオマージュに眼を潤ませながら、死の向こう側を想う。大傑作。

【山中瑶子(映画監督『ナミビアの砂漠』】

「かつて親しかった友人」という他者との、適切な距離についての素晴らしい映画。 死に向かう物語にも関わらず、中年女性同士の瑞々しく、活きの良い関係性を鮮やかに描き出している。未来へのお守りのような一本!

【よしひろまさみち(ライター)】

アルモドバル初の英語長編は、まるで極上の小劇場を観ているような、緊張感と閉塞感が漂う会話劇。友愛を超えたラブを感じる親友同士のカラフルで濃密な数日間は、死が「終わり」ではないことを感じさせてくれる。

【渡辺祥子(映画評論家)】

あざやかな色に包まれた友情と別れの物語はいかにもアルモドバル映画。そこにある痛みも悲しみも死さえも美しく輝きながら、
ティルダ・スウィントン演じるヒロインが喋る一言一言に彼自身の思いを重ねているようにも見える。

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