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プログレファン必見! そして、落涙必至のドキュメンタリー【映画.com編集長コラム】

映画.com / 2025年2月7日 13時0分

 しかし、アナログ盤のLPがCDになり、さらにはストリーミングへと変遷してしまった現在、ジャケットデザインは単なる「サムネイル」になってしまいました。果たして、その価値が後世まで残り続けるのかは微妙なところです。

 そんな時代の流れ、アルバムジャケットがどんどん小さく変化していく流れにあって、彼らはビジネスモデルを変化させなくては生き残れないという問題に直面します。

 私の記憶でも、「いつの間にか名前を聞かなくなったよね。今は何してんのかな?」といつも思っていたヒプノシス、その衰退のくだりが語られるシークエンスは涙なしでは見られませんでした。

 あのバンドのこのアルバムジャケットは、こうやって作られていたのか! あのオプチカル効果は、こうやって撮影されていたのか! などなど、50年の時を超えて初めて知る驚きに満ちた映画でした。

 プログレファンなら必見の1本だと思います。私は、中学生の頃の自分と一緒に見たいと思いました。監督はアントン・コービン。この人もジャケ写の達人ですが、モノクロ映画の達人でもありますね。まさに、本作の監督としてこれ以上の適任者はいなかっただろうと思います。懐かしさと嬉しさと、それらを上回る寂しさを感じた一本でした。

(駒井尚文)

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