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【世界の映画館めぐり】人VS犬!激しい闘い描く「Alangu」 南インド・フランスを感じる街のローカル映画館で刺激的な体験

映画.com / 2025年2月11日 17時0分

【世界の映画館めぐり】人VS犬!激しい闘い描く「Alangu」 南インド・フランスを感じる街のローカル映画館で刺激的な体験

次回はゆっくり過ごしたい

 映画.comスタッフが日本&世界各地の映画館や上映施設を紹介する「世界の映画館めぐり」。今回は南インドのプドゥチェリ(ポンディシェリ)の映画館を訪れました。

 プドゥチェリは1954年までフランスの植民地であり、仏語のポンディシェリの呼称が長く使われていたため、地元の方々にはポンディと略して呼ばれているようです。フランス風の瀟洒な建築物と、インドならではの混沌とした雰囲気が一体となった個性的な街で、海岸もほど近くサーフィンを楽しむ人も多いとのこと。

 ポンディには、シネコンを含めいくつか映画館がありますが、今回はシネコンではなくローカルの劇場バラジシアター(Balaji Theatre)に行ってみることに。宿から徒歩で向かっていると、インドの他の街ではあまり見かけなかった「Wine Shop」と看板を出した酒屋を数多く発見しました。

 ネットで上映作品と時間を検索し、ちょうどよかったのが「Alangu」という12月27日封切の作品です。上映時間は約2時間と短めで、“タミル族の少年ダルマンは、母の願いを叶えるために友人たちと犬のカーリと共にケーララ州へ旅立つ。冷酷な政治家兄弟と衝突した後、彼らの一味に追われながら危険な森を抜けて逃げなければならないが、成功への希望は次第に薄れていく”(公式HPから翻訳)という物語です。

 到着したバラジシアターは、日本の古い学校のような大きな建物でした。なんと、70ミリフィルムが上映できた映画館のようで、ビルのてっぺんに設置された<70mm、エアコン完備>のサインが目を引きます。今となっては貴重な映画館の一つでしょう。上映開始時間の15分前頃からチケットが窓口で販売され、入場しました。

 館内の内装や設備は、筆者が小学生だった1980~90年代くらいでしょうか、日本にもあったデジタル上映導入前の大スクリーンの劇場を思い出す、懐かしい雰囲気です。この時は開放、販売はされていないようでしたが、バルコニー席もあるようです。

 年始の平日の日中の上映ということもあり、観客は20人ほどでしょうか。男たちの闘いを描く作品だったので、男性客が多かったです。売店では、ポップコーンや、コーヒーが手ごろな価格で売られていました。また、お掃除係の方は上映中が休憩時間なのか、外でお昼寝をしていたりと、若いスタッフがキビキビ働く都会のシネコンとはまた違ったのんびりした雰囲気に癒されました。

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