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梅雨到来で高温多湿…カビが発育しにくいキッチンは?

Entame Plex / 2019年5月23日 17時20分

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梅雨到来で高温多湿…カビが発育しにくいキッチンは?

クリナップ株式会社は、「キッチンカビ」に関する実験調査を実施。このたび、その結果が発表されました。

本実験調査では、木材よりもステンレスのほうが、カビが発育しにくく、常にカビ発生の脅威にさらされているキッチンの素材としては適していることがわかりました。

これから梅雨の季節を迎える日本列島。毎年この時期に、家の中のカビに頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。特に食べ物を扱うキッチンをカビから守り、衛生的に保つことは、家族の健康を維持するために極めて重要です。
環境生物学の専門家で住宅におけるカビ研究の第一人者であるエフシージー総合研究所 取締役(暮らしの科学部部長)の川上裕司農学博士は、「カビが発生する条件は、湿度が高く(80%R.H.以上)、養分が豊富なこと。キッチンまわりは特に注意を払わなければならない」と警鐘を鳴らします。



そもそも日本は、一年を通じて湿度が高く、総務省統計局の「社会生活統計指標」によると、全都道府県の一年を通じた平均湿度(2017年)は69%で、47都道府県のうち、半数を超える24府県で70%を超え、まさに「多湿列島」と言えます。

特に、梅雨から夏場にかけての時期は、湿度・温度ともに高くなり、熱中症など人々の健康に対する深刻な脅威をもたらしています。日本気象協会の「7月・8月のジメ暑指数」(2016年)によると日本を代表する大都市である東京や大阪は、タイやインドネシアの都市よりも蒸し暑い日があるというから驚きです。
蒸し暑さに加えて、さらにキッチンでは調理の際に湿気や熱が発生し、食品素材から出る養分も豊富に存在するなど、常にカビ発生のリスクが高いと言っても過言ではありません。

それでは、どのようにカビ発生を防げばいいのか…川上博士は、「カビの発生原因で大きいのはまず湿度。80%を超えると繁殖のスピードを加速させる」と言います。

住宅の気密性が高くなっている分、換気を意識して風通しをよくするのが基本的なカビ対策となります。その次に大切なことは、カビを繁殖させない工夫です。キッチンまわりからカビを完全に排除することはできません。

川上博士は「そもそも、醤油やみそなどの食品発酵に有益な麹菌などもカビの一種であり、生鮮野菜や果実にも必ずカビの胞子は付いているので、発芽して繁殖しないようにすることがポイント。ナス・キュウリ・トマトなどは買ってきたら収納する前に洗って汚れを取り除いておくことが大事。また、調理する際に、食材や調味料が飛び散ったりしたときには、気付いた時点で拭き取っておくという日常的な掃除がとても大切」と話します。

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