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「東映アニメーション100年アニメプロジェクト」始動!

Entame Plex / 2019年6月6日 15時40分

髙木:弊社の代表的アニメである「ドラゴンボール」シリーズが34年、「ワンピース」が20年、「プリキュア」シリーズが16年続き、いまもこれらの作品がヒットの前線にいます。

時代背景によって設定などを変えていく必要があると思いますが、良い作品であれば長く続いていくはずです。テーマ「100年アニメ」には、細かい変化はあっても100年継続するタイトルを進めていきたいという思いが込められています。

――髙木社長が考える「長く続くアニメの定義」とはどのようなものでしょうか?

髙木:それは私も知りたいところですが。ひとつ言えることは時代にあった作品を作り続けること。同じタイトルの作品でも、その時々の価値観や時代背景を考慮して柔軟に対応していくことが大事だと思います。

――今、アニメ業界はどのような状況にあるとお考えですか?

髙木:本音を言えば、世に出ていく作品数に対してヒット数が少ないと感じています。制作にお金のかかるアニメ作品からどうやって利益を出していくか。それには作品の二次利用を成功させるかどうかが鍵になります。

厳しく言うなら、制作側が満足のいく作品ができたとしても、世間の目に触れる機会がなければ自己満足で終わってしまう。確かに技術の進歩によって、個人でもアニメ制作ができる時代にはなりました。しかし、多くの人を巻き込むことで作品はできあがっていくものだと考えています。ですからアイデアをお持ちの方には、本プロジェクトをぜひ、活用してほしい。

私たちには作品を成功させるための、長年培ってきたノウハウがあります。海外進出も視野に入れ、しっかりとバックアップしていきたいですね。

――受賞作品は海外展開もありうると?

髙木:そうですね。東映アニメーションは日本だけでなくアメリカ、ヨーロッパ、アジアにそれぞれ拠点を持っています。昨年末に公開した「映画 ドラゴンボール超 ブロリー」は、日本はもちろん、それ以上に海外で大きなヒットとなりました。受賞作品は世界規模での展開を考えていきたいですね。

――現在どのようなアニメが多くの人々に愛されるのでしょうか?

髙木:大ヒットにつながる作品に共通するのは、どのような層にも受け入れられる内容です。アニメに興味のない人たちでも「ちょっと見てみようかな」と思わせる、間口の広い作品が求められています。

私が東映アニメーションに入社したころは「アニメは子どものもの」というのが常識でした。それが時代とともに視聴者層が広がっていきます。性別ごとにターゲットを分けた「男女別作品」も、いまでは少なくなりました。アニメの社会的地位は大きく変わりましたね。昔と比べ、劇場公開作品が増えたことにもあらわれていると思います。

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