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WANIMA KENTA「これからもWANIMAとともに生きていって」

Entame Plex / 2019年6月6日 22時20分

そして、多くの人の胸を打ったのが「りんどう」だろう。タイトルに地元熊本の県花をタイトルに据え、『Everybody!!』ツアーから披露しているこの曲は、まだ作品には未収録ではあるが、応援してくれるファンへ向けた内容であり、彼らが大事に現場で歌っている存在だ。必要最低限のバンドアンサンブルで奏でられ、願いがこめられた歌に対し、その気持ちが伝わっているのだろう、フロアからはスマホのライトが照らされ、より曲が鮮やかに彩られていた。

タオルが無数に掲げられ、待ちかねていたオーディエンスの多さを実感した「夏の面影」からスタートした後半戦も怒涛の勢い。加えて、鋭いビートが痛快な「花火」でさらにヒートアップさせてからの「シグナル」も特筆すべきところ。「もっともっといけるか? 全部出してみよう!」とKENTAが口にしてから放ったこともあり、オーディエンスの大合唱も凄まじく、その歌声で会場が埋め尽くされたほどだった。

終盤には、KENTAが「(みんなと)音楽で繋がったけん、みんなにとって音楽で味方でいたい」、「ドームだって、ライブハウスだって貸し切るし、ここの現場なら助けるから」と真摯に語りかけ、「これからもWANIMAとともに生きていってください」と祖父への想いをこめた「1106」を鳴らし、「また逢える日まで」で本編の締めくくり。次へ繋がる、繋がりたいという気持ちが反映されているのだろう。寂しいけれど、明るく照らされ、人の温もりがにじみ出たエンディングだった。



しかし、このままじゃ終われないオーディエンスはその後も大きな声援を上げ、メンバーはステージに再登場。フロアからリクエストを募り、何度も「ありがとう!」とメンバーが口にしながら「Drive」、「TRACE」、「ララバイ」の3曲を続け、最後の最後は「Hey Lady」で狂喜乱舞のお祭り騒ぎを演出。一瞬たりともテンションを落とすことなく、どこを切り取っても最高潮といえるライブは幕を閉じた。

もちろん、彼らはまだまだ止まらない。間髪入れず、6月22・23日に札幌・芸術の森野外ステージ、7月6日に熊本・天草 本渡港 大矢崎緑地公園 特設会場、7月15日に千葉・県立幕張海浜公園 S2O JAPAN特設会場にて今年3月に発表したシングル『Good Job!!』のリリースパーティーを開催し、7月17日には3月より放送されている三ツ矢サイダー2019 CMソング「夏のどこかへ」も収録されたニューシングル『Summer Trap!!』を畳み掛けるようにドロップ。その後は各地の夏フェスにも数多く出演が決定しながら、新たな企みも計画中とのこと。夏の暑さに負けない熱量とポジティブなバイブスでまた新たなファンをどこまでも獲得していくことだろう。

Photo by 瀧本JON...行秀

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