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宅配の“再配達問題”に切り込むスマートロックとは?

Entame Plex / 2020年2月21日 11時40分

 宅配の“再配達問題”に切り込むスマートロックとは?

宅配の“再配達問題”に切り込むスマートロックとは?

新生活が始まる4月に向けて、賃貸マンションを検討する方にとって、物件の立地条件だけではなく、設備等さまざまな情報を集めている時期では?

そんな中、すでに関西エリアの一部マンションの管理会社の間で話題となっている「スマモル賃貸プラン」がいよいよ受付開始された。このプランの注目すべき点は、スマートロックというマンションの鍵の開閉をスマホで行える製品を採用した点。

家電やシェアリングサービスなど様々な分野でスマート化が進んでいく中で、なぜか鍵のスマート化においては出遅れ感が否なめない昨今。ここにきて、賃貸マンションの管理会社がスマートロックに着目し始めているのには、様々な理由が考えられる。

昨年、総務省が発表した2018年10月時点の住宅・土地統計調査によると、国内の住宅総数に占める空き家の割合は過去最高の13.6%で、空き家のうち賃貸用住宅はなんと432万7千戸を占めるという。そういった深刻な空き家問題がある中で、賃貸マンションにおいては点在するオーナーからの鍵の受け渡しの手間を軽減したいという需要が多いようだ。また、マンションを借りる側も、留守中の荷物の受け取りや、家事代行といったサービスをお願いする上で、鍵に関して不便さを感じることは多いと考えられる。

ライフスタイルの変化とともに、必然的に需要が高まっているように思われるスマートロック。その理由を探ってみると、単に便利というだけではなく、現代の賃貸マンションが抱えるさまざまな課題が見えてくる。

ECサイトの普及・成長に伴い、宅配便の利用量は年々増加しており、それに伴い運送業界を取り巻くドライバーの人手不足や再配達が問題として、広くメディアでも取り上げられるように。



国土交通省の発表によると、2017年の宅急便の取り扱いは約42.5億個。一方で、再配達率が約19.1%という分析データが。これは、実に年間約9万人のドライバーの労働力が奪われている状況。今後日本におけるEC市場拡大のポテンシャルなどを踏まえると、前述の宅配便における再配達問題は、無視できない危機的状況といえる。そんな状況の中、再配達の対策の一つとして、注目を集めているのが“置き配”。不在時でも指定した場所に荷物を届けてくれることから、宅配ボックスの無い物件でも荷物の受け取りが可能で、利用者が増えている。ただし、マンション等の集合住宅ではエントランスに“オートロック”を採用している場合があり、入居者不在時には鍵を開けて入ることができず、置き配ができないという課題が。

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