外出自粛で児童虐待リスク増加…今、私たちにできること
Entame Plex / 2020年5月27日 11時40分
外出自粛で児童虐待リスク増加…今、私たちにできること
認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワークは、、全国の男女500名を対象に「子ども虐待防止とオレンジリボン運動」に関する認知調査、さらには全国の子どもをもつ男女210名に「子育てにおける公共施設の利用」に関する調査を実施。このたび、その結果が発表されました。
新型コロナウイルス感染症拡大を防止するため外出の自粛や休校処置の継続などの対策が、自身や周囲の人の命を守り、医療崩壊を防ぐ目的で実施されています。一方で、巣ごもりによるストレスの増大、感染への不安や終わりの見えないことへの精神的な負担、経済的にひっ迫する家庭が出て来ているなどの理由から、子どもへの虐待の増加が懸念されています。このような状況を受けて、今回の調査結果から、今、一人ひとりができることを分析しました。
まず子ども虐待問題に関する関心度を探ってみると、6割以上の人が「関心がある」(65.5%)と回答しました。多くの人が、子ども虐待の問題について何らかの関心を持っていることが伺えます。
さらに「オレンジリボン運動」の活動について、「重要である」(73.4%)と回答した人は7割以上に上りました。その理由としては、「子ども虐待を放っておけないため」(74.4%)という回答が最も多く、自分に子どもがいる・いないに関わらず、「子ども虐待を放っておけない」と考える人が多いことが分かりました。
また、「オレンジリボン運動」に求める取り組みについて調査すると、「一人ひとりにできる具体的な取り組みについての情報発信」(48.6%)が最も多い結果となりました。子ども虐待を防ぐために、具体的に自分たちに何ができるのかを知りたがっている人が多いようです。
また、子どもを育てる人に「子どもと一緒に公共施設を訪れた際に困った経験」について調査を実施しました。
まず、困った経験については、8割以上の人が「ある」(81.0%)と回答。具体的に困ったこととしては、「子どもが泣いたり、ぐずったりした」(54.7%)、「荷物が多くて大変だった」(42.8%)という回答に票が集まりました。
公共施設で子どもが泣いたりぐずったりしたとき、ネガティブな気持ちになると回答した人は9割以上という結果に(94.2%)。ほとんどの人が公共の場で自分の子どもが迷惑をかけてしまうことに、不安な気持ちやイライラした感情を持ってしまうようです。
そのようなときに周囲の人が助けてくれたり話しかけてくれたりしたことで、救われた人がそれなりに多くいることも明らかになりました。子どもと一緒に公共施設を訪れた際に困ったとき、助けてくれた・話しかけてくれた人が「いた」という回答は、「いつもいた」「ごく稀にいた」「たまにいた」を合わせると約7割に。また、周囲の人に助けられたり話しかけられたりして、「嬉しかった」と回答した人は半数以上に上りました。
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