もう1人の自分、もう1つの世界、“PARALLEL WORLD”に生きるyucatとは?
Entame Plex / 2014年11月15日 14時1分
もう1人の自分、もう1つの世界、“PARALLEL WORLD”に生きるyucatとは?
「自分が捨ててきた感情を表現しているのがyucat……
それが蓄積された世界が“PARALLEL WORLD”……
そして、その思いを吐き出しているのが私のアルバム……」
女性シンガーソングライターユニット:RYTHEMでの活動を経て、より自身の思いを伝えるべく加藤有加利が立ち上げたソロプロジェクト:yucat。そこでは、彼女が好きなアニメやゲームのサントラに感化された、多種多様な音楽をこれまた彼女独自の世界観で表現。そんなyucatの活動拠点であり、アルバムコンセプト“PARALLEL WORLD”とは何か、はたまた彼女が持つ独特の世界観が織りなすものとは、新作「PARALLEL WORLDⅢ~七ノ 起源~」を通してyucatの全貌に迫る!
——yucatさんの音楽性はメタルにゴシック、ダブステップまで何でもありですね。
「ゲームやドラマのサントラの影響が大きいですね。サントラって、1枚でいろいろな楽曲が入っているので、私のアルバムでもそういった形にできたらなと思って」
——活動の拠点であり、アルバムシリーズのコンセプトでもある“PARALLEL WORLD”。これはどんな世界?
「私の中にあるもう1つの世界です。yucatという存在自体、もともと自分の中にあったものなんですけど、それはもう1人の私でもあるんです。そういったものって誰もが持っていると思うんですけど、普段思っていても言えないこと、本当はやりたいんだけど我慢していること、そういった自分が捨ててきた感情を表現しているのがyucatで、それが蓄積された世界が“PARALLEL WORLD”なんです。そして、そこにある思いを吐き出しているのが私のアルバムです」
——現実世界に加藤有加利がいて、“PARALLEL WORLD”にいるのがyucat?
「そうですね。“PARALLEL WORLD”は現実と並行世界で、必ず現実に影響されるんです。だからこそアルバムもファースト、セカンド、サードでいろいろと変わってきています」
——サードアルバムとなる今作は戦いがテーマということですが。
「ファーストアルバムは、私が実際に体験したことをテーマに、もう1つの世界(“PARALLEL WORLD”)を描いたファンタジー。そこでは、もう1人の自分(yucat)が持つそれまで捨ててきた自分、見せたくないもの、深い闇をみんなに見せて、自己紹介ができたと思うんです。引く人もいましたけど(笑)、リスナーのみなさんがすごく共感してくれて。それがわかって、その世界をもっと開こうと思って作ったのがセカンドです。すると、もっとその世界のことが知りたい、連れてってほしい、住民票がほしいとまで言われて(笑)。私は、普段からライブやSNSでみなさんとやり取りをしていて、“PARALLEL WORLD”は夢物語じゃないんだよって伝えてきました。現実に影響されつつも、そこではお互い支えながら生きる、みんなが幸せになれるんじゃないかなと思ってて。でも、一方で現実に生きる私たちは、そうはいかないんですよね。日々目に見えないものと戦っていかなくてはいけないんです。その中で、みんなの背中を押せるような作品が作れたらなって思って今作を作りました。現実世界では目に見えないものも、もう1つの世界では目に見えて襲いかかってくる、それをみんなで倒そうって感じで」
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