1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

「夢をかなえるゾウ」の作家:水野敬也インタビュー、初脚本作品「イン・ザ・ヒーロー」について

Entame Plex / 2015年3月6日 16時36分

――エンターテインメントだけど、実用的な作品でもあると。
「僕はそもそも中学時代はゲームとマンガで過ごし、現実で負けていたんですよ。エンターテインメントってそういう人たちを受け止めるものが多い。僕はずっと「ストリートファイター2」をやってて、校内では一番強かったんですけど、一歩外に出るとストリートファイトが弱い自分がいる。そんなとき、現実でも強くなれるゲームがあったらなって思って。そんなのあったら最高ですけど(笑)。でも、僕の本「夢をかなえるゾウ」もそれがテーマなんです。読み物としても面白いけど何か残したい。今作もエンターテインメント作品ですけど、できる限り現実でも使える何か残す、手土産を渡せるような作品になってるんじゃないかなって思います」

――現実で強くなるエンターテイメント?
「エンターテインメントは人を受け止めるけど、現実には弱くしていく構造になってると思うんです。ウソの世界を作り上げて、そこから出なくていいよと言ってるわけで。それが素晴らしい部分でもあるんですけど、やっぱり人間は絶対に現実に戻らないといけないんですよね。そのときに武器になるものを渡して、現実って素晴らしいし、楽しいよって伝えたい。現実に生きることこそエンターテインメントだよって言えるぐらいまで、人を持っていくことが理想です」

――脚本家の仕事は今後も続けていくんですか?
「実用知識を渡すにしても、それはそのまま出したところでみんな見向きもしてくれないんです。だから、そこにギャグや恋愛などをあえて加えてる。でないと読者から自尊心を奪うことになってしまうので、笑いや自虐を手段として選択しているんです。映画は誰が見ても美しいもので、消費者も多いですし、その分味は薄くなりますけど、今後もそれは試してみたいと思ってます」



――実際、水野さん自身はリアルで強くなってます?
「どうですかね……ただ、敵もどんどん強くなるんですよね。中学時代、お笑い四天王みたいな人たちがいたんですけど、今彼らと合コン行ったらきっと勝ちます(笑)。でも、お笑い芸人の方と飲み会に行くとやっぱり勝てないんですよ。で、どうすればいいのかと言えば、芸人さんにはしゃべらせておいて、最後に作家気取りで入っていくとか、いろいろ手段があると思うんですけど、そこで勝ったとしてもそれ以上に強い人がいる。実際、現実は大変です(笑)。でもそれがエンターテインメントでもあるんですよね、きっと」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください