2015年ブレイクの兆し！ NY発の新食感スイーツ：フローズン・スモアとは

今年ブレイク必至のハイブリッドスイーツのひとつとして早くも話題を呼んでいるフローズン・スモア。実はコレ、クロナッツを開発したことで知られる米・ニューヨークの人気店：ドミニク・アンセル・ベーカリーが発案したもの。

そんなフローズン・スモアに、さらにアレンジを加えたスイーツが、３月13日より、宇田川カフェグループ各店で１ヶ月の期間限定で登場。早速、下北沢にあるダイニングカフェ＆バー「Propaganda（プロパガンダ）」に行ってみた。

スモアとは、もともとアメリカおよびカナダでキャンプファイヤーをするときに食べる伝統的なデザートで、串に刺したマシュマロをキャンプファイヤーの火で炙って、１枚のチョコレートとともに２枚のグラハムクラッカーに挟んで作るもの。何でもS’moreという名前は“some more（もっと）”という表現の略で、その美味しさのあまり“もっと、もっと”食べたくなるというのがネーミングの由来なんだとか。

このスモアをキャンプ以外でも楽しめるようにと考案されたフローズン・スモアは、チョコとバニラジェラートを冷たい状態でマシュマロに包み、周りのマシュマロに焼き目を付けるという斬新な進化を遂げた新食感スイーツ。



「Propaganda」の専属パティシエとして、今回のアレンジ版フローズン・スモアを考案した小清水氏は、「本家は棒で刺してありますが、当店では皿盛りのデザートとしてやってみようと、アレンジを考えました。包むマシュマロが硬すぎると炙ったときに弾力が強過ぎたりして……、どの程度の硬さに仕上げればいいのか試行錯誤を繰り返しました」と、メニュー化するまでの苦労を語ってくれた。



すべてを包み込んで冷やしたマシュマロをお皿の上に乗せ、バーナーで手際よく焼き色をつけていく小清水氏。「商品を提供すると、みんなすぐに写真を撮りたがるんですけど……（笑）、炙りたてでトロッとしてるうちが美味しいですよ」と話し、「数種類ブレンドしたベリーのソースと絡めたり、苺と一緒に酸味を加えつつ食べると変化があって楽しめますよ」と、おすすめの食べ方もレクチャー。彩りよく盛り付けられた小清水氏流のフローズン・スモアは、スモアの語源である“もっと、もっと”とひと口が進む工夫が随所に凝らしてある。

そして、「すべてが組み合わさったときの食感のバランスを楽しんでいただきたいですね」と笑顔をみせた小清水氏。その言葉通り、実際に食べてみると、炙られることで、ふわっとする中にも“モチッ”と心地いい弾力と香ばしさのあるマシュマロから、“ひんやり”冷えたバニラジェラートが“トロッ”と溶け出てくる。しかも、このバニラジェラートには、厳選したチョコを自ら刻んだものが織り交ぜてあり、“カリッ、ポリッ”とまた別の食感が。食べ終えた後も、“もっと”食べたくなるこの新食感は、今年のブレイクを確信に変えるものだった。