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斎藤工「僕としてもすごく最高のタイミング」最新主演作『虎影』インタビュー

Entame Plex / 2015年7月8日 0時6分



本作で監督のほか、原作、編集、脚本、特殊造型監督、キャラクターデザインまで手掛ける西村喜廣監督とは、多くの作品で関わり親交が深いという斎藤は「『東京残酷警察』という西村さんの傑作があるんですが、海外で数多くの賞をとっていたり、西村さん自身も園子温監督の作品のアートディレクションをされていたり、海外で非常に評価の高いクリエイターですから、西村さんの時代に日本が追いつくのはいつだろうってイチ映画ファンとしてずっと思っていました。そんな西村さんの作品にメインの役でオファーをいただけたことが凄く嬉しくて、僕に出来ることがあればという気持ちでした」と、オファーがきた時は心底喜んだそう。

ネクストブレイク俳優として幾度となく名前が挙がるも、現在のように脚光を浴びるまでには、紆余曲折あったようで、「今はもうない映画レーベルですが、これまで『スシタイフーン(the Sushi Typhoon)』での仕事で西村喜廣監督や井口昇監督とご一緒する機会が多くて……。その当時、西村さんに“こっちの世界ばかりにいちゃダメだ。もっと奥様方の支持を得るようなメジャーな作品にも出なさい”って心配されたんです(笑)。僕はその言葉を真摯に受け止めて、目指す方向が変わって。(俳優として)15年やってきて、今まで経験したことのないスポットの当たり方をしていますが、これはすぐになくなると思います(笑)。たぶん、皆さんに求められている今の自分のパブリックイメージとはまたちょっと違った、非常に土っぽいというか根っこの部分に近いものが、この『虎影』には宿っています。僕としてもすごく最高のタイミングで公開を迎えられて、西村さんに少しは恩返しができたかなと思っています」と笑顔をみせた。

そして、白戸三平氏の『カムイ伝』や横山光輝氏の『仮面の忍者 赤影』などの忍者アニメも大好きだという斎藤は、「僕自身、小さい頃は『赤影』に憧れたり、『忍者』になりたいと思っていた世代なので、若かりし頃の自分のように、『虎影』を観た多くの子ども達が、将来なりたい職業の欄に『忍者』って書いてくれたら嬉しい。僕の母も中学くらいまで書いていたみたいなんですよ、進路に『くノ一(くのいち)』って(笑)。本気でそう書いていた母なので、そんな母の想いもこの作品に込めました(笑)」とユーモアたっぷりに話し、さらには、「これは言うべきではないと思うんですけど……、現場で西村さんが『赤影』のエンディングを見せてきて“これをやるから!”って。そのアングルやお芝居を真似て、僕らは演じたので、オマージュというよりほぼパクリですね(笑)。あ! オマージュと書いといてくださいね、一応(笑)」と危ないジョークも飛び出す始末。「とはいえ、西村さんは自分が観たい映画を撮っているんですよね。自分が観てきたものをただなぞるんじゃなくて、新しく観たいものを作っていくという現場でしたね」と西村組での撮影を振り返る。

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