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清野菜名「アクションだけは絶対に妥協したくない」初主演作で魅せた“殺気”

Entame Plex / 2015年8月12日 12時9分

――共演したキャスト陣も錚々たる顔ぶれでしたね。

「金子(ノブアキ)さん、りりィさん、本田(博太郎)さんといったベテランの方々の中で、主演だからといって自分が引っ張るのは無理というか、どういう感じかもわからなくて……、とにかく足だけは引っ張りたくなかったです。アクションのレベルを下げたくないっていう思いもあったので、毎日かなり自分を追い込みました」



――藍を演じる上で、意識したことなどはありましたか?

「今回泊まりがけでの撮影が多かったので、ずっと藍の感情でいたような……。藍のことをいじめる同級生役の女優さんたちとは、現場でほとんど会話しないようにしました。“おはようございます”と“お疲れ様でした”くらいしかしなかったです(笑)。そのおかげで彼女達にいじめられるシーンでは、本当にいじめられているかのような気持ちになりましたし、結果的によかったです」

――本作では台詞が最小限に削ぎ落とされていましたが、表情のみで感情を表現するのは難しかったですか?

「わたし、ドライアイでまばたきが多いんですけど、『まばたきが多い、画面を通すと違った感情に見えちゃうから、ちょっとまばたき我慢しようか』って指摘されて、“あっ! まばたきも意識しないといけないんだな”っていうのを学んでからは、意識するようになりました」

――そのほか、押井監督の指示で印象に残っていることはありました?

「撮影中に『藍は独りで生きていくんだよ』っていうことを監督がぽろっと仰ってて。それがとてもヒントになりました。藍は独りで生きていくくらい芯は強いけど、その反面どこか悲しげで切ない2つの面を持っているってことに気付かされて、演じながらその言葉が頭の中で響いていました。最後、教室に入って窓を見るシーンがあったんですけど、そこに自分の表情がすごく出ていたなって完成した作品を観て思いましたね」



――ラストの15分ですが、静から動へと振り切り方が予想を遥かに超え衝撃的でした。あの15分は、どのような心境で演じたのでしょうか?

「監督からも園村さん(アクション監督)からも、『とにかく“殺す”っていう気持ちで戦ってほしい』って言われました。その“殺す”っていうワードがあったのでその気持ちだけで臨みました。発泡銃の音もすごくて、どんどんとテンションが上がって本物の兵士になったような気持ちでした。最後にナイフだけで立ち回るシーンがあるんですが、あそこはなかなかうまく出来なくて……。足を出す方向を間違うと、そこから全部(動きが)崩れていってしまって。監督からはオッケーを出していただいたんですが、その声のトーンで“きっと監督の中でも最低ラインのオッケーなんだろうな”って気付いて。本当に最後のアクションシーンだし、“もう一回撮り直したい”と思ったので、監督に直訴してもう一度やらせてもらったんです。その最後のシーンでは、何も考えていないのに無意識に手と足が出て、自分じゃないみたいな今までにない感覚で“藍と一体化しているな”というのがいちばん感じられた瞬間でした」

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