八代亜紀、プロジェクションマッピングで“復元”した15歳の自分と対面!?
Entame Plex / 2015年10月20日 10時54分
八代亜紀、プロジェクションマッピングで“復元”した15歳の自分と対面!?
寺岡呼人をプロデューサーに起用した八代亜紀初のブルースアルバム「哀歌-aiuta-」(10月28日発売)のアルバム収録曲「Sweet Home Kumamoto」のミュージックビデオが公開された。
アルバムの最後を飾るこの楽曲は、伝説のブルースシンガー、ロバート・ジョンソンの名曲「Sweet Home Chicago」のカバー曲で、八代の発案により、故郷・熊本への愛情を歌った日本語詞の楽曲へと生まれ変わった。歌詞の中には、今回の撮影場所であるキャバレー:ニュー白馬はもちろんのこと、「くまもん」「新幹線・さくら」「球磨川」「阿蘇」「不知火海」といった熊本にまつわる言葉が多数登場し、誰もが心に持つ故郷を想う楽曲に仕上がっている。
MV撮影は、八代の故郷である熊本県八代市で50年以上営業を続ける現役のキャバレー:ニュー白馬で行われ、「ヤシロジェクションマッピングLIVEプロジェクト」と題し、プロジェクションマッピングの技術を駆使したライブスタイルの映像となっている。
このキャバレーは、クラブシンガーを目指していた当時15歳の八代が、年齢を偽って出演し初めて人前で歌を歌ったステージ。スピーカーから流れる自分の声が観客を感動させたこの時の体験をきっかけに、八代は“歌手になろう!”と強く決意したという、まさに八代にとっての聖地でもある場所。そんなミュージックビデオの大きな見どころは、自身が15歳の八代と対面するシーン。当時の写真と現在の声を加工し15歳の八代が“復元”され、「あなた今なにやってんのぉ?」と無邪気に聞く15歳の八代に「まだまだ歌ってるわよ!」と答える今の八代。
50年の時を超えた二人の対面は必見の内容となっている。
なお、このミュージックビデオの撮影に密着したドキュメンタリーが、10月26日(月)フジテレビ系列「ノンストップ」内にて放送される予定。さらに、THE BAWDIES楽曲提供、OKAMOTO'Sよりハマ・オカモト、オカモトコウキが演奏で参加した「Give You What You Want」も、19日より期間限定でミュージックビデオのフルバージョンがGYAO!にて公開されている。
「哀歌-aiuta-」の発売を前に、八代は「ご近所さんが座布団を持って我が家に聴きに集まる程の名手であった父の吟う浪曲を子守唄がわりに聴いて育ちました。「声音の変化」「フレーズの抑揚」「ブレスの緩急」そして「言霊」。こういったものが渾然一体となってまだ物心もつかない私の幼心の琴線にも確実に届いていました。切ない母子ものを聴きながら意味も分からずに「おとうさん、悲しいね」と感想を言っていたそうです。そんな幼時体験を持つ私にとって「浪曲は日本のブルースである」という持論を持つに至ったのは極自然な流れでした。初めてブルースを聴いた時にもあの時と全く同じ衝撃を経験しました。そしてそれは今聴いても変わることはありません。即ち普遍的な「悼み」「哀しみ」は時代、言葉、場所といったギャップを問わないということなのでしょう。今回の「哀歌」でも求めたものは「普遍」。洋邦各年代のカバー、そして21世紀の今を切り取る新作ブルース。12通りの「哀」が詰まった「哀-aiuta-」の完成です」とコメントを寄せている。
なお、八代亜紀は、11月17日(火)に東京・ブルーノート東京にて、「哀歌-aiuta-」発売記念スペシャルライブの開催を控えている。(※1日2公演)
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