家入レオ“初めて清々しい気持ちになれた……” 渾身の新曲『Hello To The World』が完成!
Entame Plex / 2016年2月23日 13時0分
「一時は究極的に追いつめられていましたね。だから、曲は全部愛してるんですけど、どこか暗さがにじみ出てしまっていたところもあって。でも、今回はいろいろなものから解き放たれて、音楽をやっていて楽しかったです」
――それって曲調にも関係があるんですかね。今回はすごくアッパーな曲になっていますが。
「あると思いますね。今までバラードとミディアムが続いていたので、アッパーな曲をリリースしたいとも思っていましたし。ただ、リリースの予定もなかったので、ひとまずライブで盛り上がる曲を、ってところで新しいサウンドプロデューサー、多保(孝一)さんと一緒に作っていて。それで、曲ができあがってみて、今回初めてスタッフに“この曲をリリースしたい”って伝えたんです。そしたら、みんなすごく嬉しそうにしてくれて。それは本当に印象的でした。私にとって今回の曲は、音楽を続けていく上でフックになる曲になったと思います」
――家入レオと言うと『君がくれた夏』や『Silly』などバラードのイメージが強い。それだけに今回のシングルは鮮烈な印象がありますね。
「イメージも変わりますよね。私、今まで流行歌に対する不安みたいなものがすごくあったんです。ビートルズやシェリル・クロウとか、いつの時代でも聴ける、流行りとは違ったものを目指していたんですよ。最新のものを取り入れることに抵抗があったんです」
――普遍的なものを目指していたんですね。
「私の曲はよく懐かしい感じがするって言われていたんですけど、そういった要素を今回は意識せずに今のサウンドに近づけたんです。家入レオっていう音楽の中に時代のエッセンスを2、3滴入れて」
――確かにフレッシュな感じ、瑞々しさを感じますね。
「それは自分自身求めていた部分でもあって。私はすごく恵まれていて、たくさんの人にお世話になって感謝しきれないんですけど、正直な話、こんなに悩まず駆けあがっていくものだと思っていたんです。『君がくれた夏』にしてもなかなかできなくて。結果的にすごく支持していただいて驚きましたけど、そこで自分なりに分析した結果、あの曲はいろいろな人の気持ちが入る隙間があったんだなって思ったんです。それまでは自分が、自分がっていう思いが強かったんですけど、あの曲は1歩半引いていたというか」
――客観的に見ることができた?
「そうですね。やっぱり、やりたいことをやるには結果が必要だし、私は今までの曲を全部いろいろな人に聴いてほしい。それも長く愛してもらいたいんです。そうなると、今この瞬間の自分の音楽が出ていないと家入レオの過去の作品を聴こうとは思えないんじゃないかって思って。だから、過去の自分を愛してもらうためにも今頑張ろうと思ったんです」
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