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木村佳乃“思い通りの人生なんてつまらない”映画『星ガ丘ワンダーランド』インタビュー

Entame Plex / 2016年3月11日 13時0分

「爽子も、すごく辛かったと思うんです。もちろん子どもと離れ離れになりたくはなかっただろうし、出て行きたくなかったと思うんですけど、そうせざるを得ないどうしようもない状況だったのではないでしょうか……。本当に身が引き裂かれるような思いだったと思います。その後、ひっそりと息子たちと関わりを持とうとしていたんですけど、謎の死を遂げてしまって。人生って思い通りにならないことがたくさんありますよね」

――木村さんは、何事も完璧にこなし、順風満帆なイメージです。

「失敗もするし、悔しい思いをしたりもします。それこそ、何でも自分の思い通りになったら人生つまらないでしょうね。何が起こるか、先のことは誰にも分からないですし、いろんなことがありながらも、そうした部分も受け入れながら生きていく方が、すごく素敵なことなんじゃないかなと思います」



――今年はデビューから節目となる20年を迎えます。振り返ってみていかがですか?

「映画でのターニングポイントとしては、磯村一路監督の『船を降りたら彼女の島』(2003年2月公開)という作品に出演させていただいたことがすごく印象に残っています。確か26歳の時に出させていただいた映画なんですけど、その頃はありがたいことに連ドラが2本、3本と重なって、朝4時まで撮影して7時に別の現場に入ったり……といった状態だったんですが、初めて1ヶ月間の長期ロケで愛媛県の島に行って。照明さんや音声さん、AP(アシスタントプロデューサー)さんなど、みんな同じ宿でずっと一緒だったのですごく仲良くなって。映画に関わる方たちが、それぞれどういう役割や動きをしているのか、1ヶ月を通してすごく分かったんです。みんなでひとつのものを作り上げるチームなんだって感動したのを憶えていますね。映画が好きでこの世界に入ったので、ちゃんと映画女優を目指したいと改めて思った瞬間でした」

――ゆっくり自分と向き合えたロケだったと。

「その時演じた役が結婚の報告をするために故郷に帰ってきて、自分の過去を振り返るという設定だったので、ちょうどそこも重なったんです。島ではお店も早く閉まっちゃうので、宿でずっと本を読んで過ごしたり、空き時間に衣裳さんやメイクさんと輪になってみかんを一緒に食べながら編み物をしたり、撮影が終わって一緒にスーパー銭湯に行ってビールを飲んだり(笑)。そういう時間をともに過ごせたこともすごく幸せに感じました」

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