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仏像のアフロに隠された秘密とは……田中ひろみ氏が仏像見学のポイント指南

Entame Plex / 2016年5月31日 19時33分

「人によってそれぞれですが、癒しを求めているのかな、という気もします。バブル期では、海外旅行をしたりブランド物のバッグを手にするなど、日本人の意識が外に向いていましたが、今、不景気になって足元を見つめるようになったのではないでしょうか。その頃から、神社仏閣に興味を持つ人が増えたと思います。そうした場所を訪れて仏像を見て、自分を見つめ直すというか」

――なるほど。では、極端に若い世代が興味を持つのはどうしてだとお考えですか?

「本当に若い世代になると、生活のなかで神社仏閣にまったく触れてこなかった場合も多いのではないかと思います。最近は仏壇のない家も多いと聞きます。ですから、私たちの世代では古くさいと感じていたものが、反対に新鮮に映るのではないかと思います。外国人が異文化に触れて刺激を受けるのに近いのかもしれません」

――1周回って新しいものに映っていると。

「最近ではお坊さんや仏教文化がブームですが、まったく知らないからこそブームになったのだと感じていますね」

――それでは、「仏像のここを見ると面白いよ」というポイントは?

「顔です。ミーハーでいいと思うんですよね。好みの顔を探してみるとか……(笑)」



――でも、みんな同じ顔に見えてしまうんです(笑)。

「最初はそうですよね。でも、たくさん見ていくうちに区別がつくようになってきますよ。そのためには、まず国宝仏像を見に行くことをおすすめします。国宝仏は奈良や京都に集中しているので、2泊3日でバッと集中して周るといいかもしれませんね。国の宝、と言われるだけあって特徴のある仏さまが多いんです。まず、そこをおさえておけば、違いがだんだんとわかってくると思いますよ」

――外国人の顔がだんだんと区別がつくようになるのと同じですね(笑)。では、都内に住む人たちに「これは見ておいたほうがいいよ」という仏像は?

「上野の東京国立博物館はぜひ訪れてほしい場所です。本館に常設展がありますし、館内の『法隆寺宝物館』には奈良・法隆寺の仏像がたくさん並んでいます」

――そうした展示場所に知り合いと行って、知っていたら自慢できるトリビアを教えてください。

「そうですね。たとえば、仏像の額にあるのはホクロではありません。白毫(びゃくごう)というらせん状の白い毛なんです。あとは髪型がパンチパーマに見えるけど、本当はすごく長い毛を巻いているとか。そうしたちょっとした知識も『マンガで学べる仏像の謎』に多く載っていますよ」



――これまでに田中さんはいろいろな書籍を出されていますが、この「マンガで学べる仏像の謎」はどのような内容ですか?

「すべてカラーページで、仏像にまつわることをマンガでわかりやすく書いています。これまで、仏像に関してちょっととっつきにくかった人でも興味が持てるように、なるべく噛み砕いた内容になっています」

――「イラスト+文章」のような本はこれまでにもありましたが、ここまで徹底してマンガなのはうれしいですね。

「さらっと読めて、一度読めば仏像のことがよりいっそう好きになるはずです。ぜひ手に取ってみてください!」

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