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映画ソムリエ絶賛! デートの誘いに最適な映画とは?

Entame Plex / 2017年4月13日 17時0分

川原「確かにこれまでのアニメ声優さんの演技とは違うところがありますよね。僕も最初はそれを違和感と捉えていたんですけど、実際にアフレコを拝見して考えをあらためました。とにかく存在感がすごい。声優さんは自分の存在を消してキャラになりきる感じですが、俳優さんの場合は逆に存在感が増していくんです」

東「なるほど!」

川原「そうか、これは違和感じゃなくて“生きている人間らしさ”なんだって。終盤、井上芳雄さんが演じたゲストキャラのエイジが叫ぶシーンがあるんです。『SAOなんてクソゲーの記憶、もらったっていいじゃないか!!』って。その咆哮の生々しさは、普通にはなかなか出せないんじゃないかと思います」

東「エイジくんの叫びや鹿賀さん演じる重村の娘への思いなど、たくさん心を動かされました」



川原「それにキーとなるAIキャラのユナを演じた神田さんの歌声には心底震えました。人工知能の悲哀みたいなものがありありと伝わってくる演技もすごかった」

東「興行収入が20億円を突破しているようですが、これってものすごいことですよね」

川原「『SAO』って、一般に受け入れられない作品だと僕は思っていたんです。深夜アニメ発にしてはすごい結果ですよね。でも、こんなことを言うと怒られるかもしれないけど、無理に『一般への壁』を超えなくてもいいのかなって気もするんです。そこにこだわりすぎると本当のコアなファンを切り捨てる危険性が出てくる。僕はそれだけは絶対にしたくないんですよ」

東「原点を大事にしたいと」

川原「まだ本格的にデビューする前のウェブ時代から僕のホームページで『SAO』を読んでくださっている人もいるわけで。その人たちは絶対に裏切りたくないんです」

東「そんな制約がありつつも多くの人に受け入れられたんですね」

川原「本当に監督や役者さん、スタッフさんの力です。感謝しかないです」

東「最近アニメが一般層に浸透してきたことも関係があるのでしょうか?」

川原「昨年はとんでもないヒット作品がひとつありましたよね。でもあれは、それこそ“彗星が落ちてくるような”確率の特殊な現象なので……」

東「(笑)」



川原「話が逸れましたが、『劇場版SAO』のヒット理由として作画と音の力はとても大きいと思います。もの作りって終わりがないんですよ。やればやるだけ先がある。制作側がギリギリまで諦めなかったことが心から伝わってきます。僕、あんなに動く戦闘シーン観たことないですよ。まさに、瞬きができないほどの密度でした! 音も凄い。ユナが歌うなかで戦闘するシーンはぜひ劇場で観直してほしいです。歌をBGMに使うっていうのはすごく難しいと思うんです。普通に使うと歌とキャラのセリフが混じってしまいますから。ゆったりとした曲調から勇ましい感じに変わる瞬間なんか、秒単位でピタッとハメなきゃいけない。実際にやろうと思ったらとんでもなく大変な作業です」

東「確かに、 言われてみればかなり大変ですよね……」

川原「クライマックスに駐車場でキリトとエイジが対峙する一方で、ステージではユナのライブが始まります。ユナの歌をバックに交互に物語が展開する疾走感がものすごい。あそこまで1カット1カットを曲にぴったりはめ込んでいくのは並みの努力じゃないですよ。あのこだわりや粘りがあったからここまでヒットもしたし、よい作品になったんだと思います」

東「なんだか、もう一度観たくなってきました(笑)」

『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール-』は、大ヒット上映中!

©2016 川原 礫/KADOKAWA アスキー・メディアワークス刊/SAO MOVIE Project

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