吉岡里帆、ブレイク女優NO.1は「自分には似合わない」
Entame Plex / 2017年7月18日 19時0分
『カルテット』で演じた有朱役や、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系・2016年)で演じた悦子先生役などクセのある役を演じてきた吉岡だが、「もっと人間の内側にある、心の動きとか、細かい部分を見せたいな」と凜華を演じる上で意識しているところについて触れ、「これはどんな役でも通ずるんですけど、その子のダメな部分を出していきたいなと思うんです。凜華の場合だと、不器用で素直になりきれなくて、影ながらでしかできない…そんな情けなくて弱いところ。普通だったら、ヒロインは良いところを見せていくものかもしれないんですけど、そうじゃなくて、視聴者から見ても、人間くさいなと思ってもらえるようなキャラクターでありたいなと」と、吉岡演じる凜華の“人間くさい”部分がどのように見えてくるのか楽しみだ。
凜華と似ている部分について質問すると、「1つのことに真っ直ぐになれるところかな。私もこれをやると決めたら、もうずっと一途なんで。一途に思い続ける気持ちとか、スタミナには共感できます」と語るも、24時間片思いすることについては「切ないですよね…。うーん、24年間は、ちょっと無理かもしれない(笑)!」「でも、凜華を見てると、24年間も思い続けられる人と出会っていることが奇跡的だし、少し羨ましいなとも思います。出会いたくても、そんなに思える人に簡単には出会えないだろうから。ある意味、凜華は幸せかもしれないですね。思いが報われなかったとしても…」と語った。
また、天真爛漫で天才ピアニストという才能を持っているサトルと、ぶっきらぼうで口も悪いが、傷ついてきている分、痛みを知っている律を選ぶとしたらという質問に「……難しい。この手の質問は、いつも迷うんです(笑)」と苦戦しながら、「やっぱりサトルは鈍感で、凜華は劇中でもたくさん傷つけられているので律かな?律みたいに相手がどう思っているかを考えようとする人のほうが好きですね」と、最後は“律”を選んだ。
ORICONで発表された「2017上半期ブレイク女優ランキング」で1位を獲得した吉岡は「もったいないですよ、あれは。私なんかに…。本当に。似合わないなぁって思いますもん。ワードが全部しっくりこなくて。ブレイクとかNO.1とか、自分で自分には似合わないなぁって思います」と謙遜すると、「謙遜じゃないんです(笑)! 私はただ、面白いものに出会いたくて、突っ走ってきただけだったので…。苦い思いをしすぎたせいか、あまりにもスポットライト浴びていると、どうにも背中がむず痒くなります。偽善者っぽく聞こえるかもしれないんですけど、本当に私とお仕事をしてくださったみなさんと一緒に獲った1番だなって思いますね」と、これまでの仕事を振り返るようにスタッフや作品に関わる全ての人々への想いを語った。
最後に、本作をどんな作品にしたいかを改めて質問すると、「歴史のある日曜劇場ということ、人気原作での突然のヒロイン抜擢ということで、もちろんプレッシャーも感じました。でも、その反面、絶対に良い作品を作るぞという覚悟が生まれて、この作品は私にとって新しい一歩というか、分岐点になると思っています。いろいろな愛を描いている重厚な作品なので、完成させるのも、とても難しい作品でもありますが、だからこそ、ちゃんとみなさんの耳に、目に残るような、忘れられないような作品になるように願っています」と熱い想いを語ってくれた。
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