チームラボがミラノ万博に新作デジタルアートを出展。プロジェクションマッピングによる稲穂の海
FASHION HEADLINE / 2015年4月16日 17時30分
ミラノ国際博覧会の日本館に、チームラボの新作2タイトルが出展される。期間は5月1日から10月31日まで。
今年開催されるミラノ万博で、日本館はテーマを“Harmonius Diversity -共存する多様性-”に設定。自然を慈しみ、食に関わる様々な人々への感謝の気持ちを、訪れる人々へのメッセージとした。これを受けてチームラボでは、“鑑賞型ではなく、体感、そして、参加型にすること”、及び“体感したことのないアート空間にすること”を目的に、2つの作品を完成させている。
このうち、「HARMONY」と名付けられた作品では、円形プレート状のスクリーンを無数に用意。それを棚田に見立てて腰の高さから膝下ほどの位置までで、部屋全体へと敷き詰めるように配置した。天井からはプロジェクションマッピングによって、風に揺れる稲穂、鯉や小エビが泳ぐ水面などが投影され、部屋全体に日本の食の原風景たる“水田”の風景が再現されている。
観客はプレートをかきわけるように進むことで、まるで稲穂の群れへと分け入ったかのような体験が出来る。更に、映像そのものも観客の位置やふるまいに合わせて変化。人と自然の共生が生んだ日本の原風景が、一年を通して再生されていく。
一方、「DIVERSITY」という名のインスタレーションでは、日本の急な川の流れを象徴する“滝”を部屋の中央に設置。その水面に食の多様性を捉えたいくつもの写真を、プロジェクションマッピングによって放流した。
観客はスマートフォンを装置にセットした後、流れてきた画像をタッチすることで、それを端末へと保存。鑑賞後はスマホを取り外すことで、保存された画像と、その詳細を読むことが出来る。体感を共有するための象徴たる滝と、個人が持つスマートフォン。両者をつなげることにより、感動の共有、情報収集の利便性を共存させようという試みだ。
【イベント情報】
2015年ミラノ国際博覧会
会場:2015年ミラノ国際博覧会 日本館
会期:5月1日から10月31日
開館時間:日本館(展示)10:00から21:00、日本館(レストラン)11:00から22:30 ※ミラノ万博全体の開館時間は10:00から23:00
料金:大人32ユーロ シニアチルドレン25ユーロ
休館日:なし
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