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海馬彩るエールフランスの空飛ぶスイートルーム--ヴェロニク・ジャンクレール【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2015年5月2日 21時0分

ファーストクラス「ラ・プルミエール」のプロダクト責任者、ヴェロニク・ジャンクレールさん

「ヒッポカンポス」(仏語HIPPOCAMPE:海馬。ギリシャ神話の海の神、ポセイドンが乗る字、頭部が馬で魚の尾がついている)はエールフランスの前身の航空会社の一つ、エールオリヤンのシンボルマークだった。もともとは翼はなかったが、飛行機のシンボル、翼が付け加えられて現在の姿になっている。1933年に五つの航空会社が統合してエールフランス航空が誕生した折にもアイコンとして選ばれ、現在に至る。頭部は力を、羽は速さを象徴し、そして魚の尾は、初期の水上航空機時代を思い起こさせる、海につながるシンボルだ。

空を飛び海を駆ける「ヒッポカンポス」(海馬)のデザインは、時代とともに変遷を遂げてきた。社名のロゴに席を譲った時代もあったが、現在も 機体のエンジン部分に描かれるなどして、職員たちには"crevette" (エビ)の愛称で親しまれ続けてきた。そして今、よりゴージャスになったファーストクラス「ラ・プルミエール」の進化とともに、この歴史的なアイコンが、客室の意匠に蘇ったのである。現在、四つのクラス(ファースト、ビジネス、プレミアムエコノミー、エコノミー)の中で「ヒッポカンポス」(海馬)の意匠が用いられているのはファーストクラスの「ラ・プルミエール」のみである。

「エールフランスのファーストクラスにはいつも赤がアクセントとして使われてきました。また、控えめだけれどもエレガントな形で『ヒッポカンポス』(海馬)があちこちにあしらわれています。この二つの要素こそ、エールフランスの歴史と、ファーストクラスの極上のサービスを象徴するものなのです」 と、ファーストクラス「ラ・プルミエール」のプロダクト責任者、ヴェロニク・ジャンクレールさんは言う。

確かに背もたれにも、ランプにも、寝具そして食器にも、ピュアな描線で意匠化された、「ヒッポカンポス」(海馬)が描かれている。控えめながら決してそばを離れることのない、心強い旅のお伴のように。

この新しいファーストクラス席を、エールフランスはあえて「スイート」と呼ぶ。そこは「シート」を超えたまさに「客室」なのだ。

「窓四つ分、3平方メートルの空間に、最高級ホテル並みのサービスを演出するというチャレンジが、『スイート』という呼び方には込められています。明るくエレガントな色調の空間。収納スペースが大きく取られ、ベッドは抜群の寝心地のソフィテル・マイベッドと羽布団を使用していますし、大型HDタッチスクリーン画面が備えつけられ、長い時間をゆったりと過ごしていただけます」

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