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“射撃絵画”ニキ・ド・サンファル、六本木で国内最大規模の「大回顧展」開催

FASHION HEADLINE / 2015年5月20日 21時30分

ニキ・ド・サンファル(ポートレート) 1983 年Yoko 増田静江コレクション/撮影:黒岩雅志、ニキ・ド・サンファル《赤い魔女》 1962 年Yoko 増田静江コレクション/撮影:林雅之

没後10年を経て再評価の機運が高まっている女性造形作家、ニキ・ド・サンファル(Niki de Saint Phalle)の生誕85周年を記念した「ニキ・ド・サンファル展」が、9月18日~12月14日まで東京・六本木の国立新美術館にて開催される。

ニキ・ド・サンファルは戦後を代表する美術家。10代の頃はモデルとして働き、『VOGUE(ヴォーグ)』を始めとするファッション誌の表紙を飾っていた。その後、アート制作を始めると、戦争や人種差別、社会における女性のあり方などを主題とした作品を数多く残した。

61年には、その名が一躍知られるようになったきっかけでもある、絵具を入れた缶や袋を付着させた絵画に向けて銃を撃つことで完成させるアート作品“射撃絵画”を発表。制作行為そのものがパフォーマンスアートとなっており、その制作過程がテレビなどが公開されることで、世界各地の戦地で巻き起こる射撃という暴力的な行為を想起させた。

同展では、ニキ・ド・サンファルの初期から晩年までの主要作品100点以上を展示。14年にパリのグラン・パレで開催され、60万人の来場者を集めた大回顧展の基本構成を踏襲しつつ、日本独自の展示要素も加えられている。

館内には射撃絵画はもちろん、鮮やかな色彩とのびやかな形態を用いて開放的な女性像を示した「ナナ」シリーズも展示。その他、宗教をテーマにしたものや男女の関係を表現した作品、タロットカードを主題とした庭園「タロット・ガーデン」に関するものなども並ぶ。また、20年以上に渡りニキ・ド・サンファルと交流を続けたニキ美術館創立者の故・ヨーコ増田静江との関係や日本との交流にもフォーカスする。

【イベント情報】
「ニキ・ド・サンファル展」
会場:国立新美術館 企画展示室1E
住所:東京都港区六本木7-22-2
会期:9月18日~12月14日まで
時間:10:00~18:00まで(金曜は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)
休館日:火曜日(9月22日、11月3日は開館)、11月4日
料金:一般1,600円、大学生800円、高校生800円、中学生以下無料
   (団体、前売りは一般1,400円、大学生1,000円、高校生600円)

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