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仕掛けないストラテジーと受け継がれていくポリシー。藤原ヒロシの頭の中【INTERVIEW】4/4

FASHION HEADLINE / 2015年6月17日 20時0分

「ザ・プール」のディレクションを手掛ける藤原ヒロシ

海外のラグジュアリーストリートと呼ばれるブランドの多くが、リミテッドエディションの商品で話題を集める。インターネットでもすぐに完売するその手法について彼らに聞くと、それが東京の裏原ブランドに影響されていると吐露する。彼らも東京のストリートブランドのファンであり、ネットや友人を通じて手に入れてきたという。その潮流の源流にいる藤原ヒロシへのロングインタビュー第4回目、最終回。

ーー藤原さんはネットとリアルとどちらで買うことが多いのですか?

音楽はほぼすべてネットで購入します。ダウンロードして良かったらCDを購入します。ファッションは自分で欲しい物があらかじめはっきりと決まっている場合はネットで買うことが多いのですが、打ち合わせなどで時間が空いたときに、そこでたまたま見つけて買うというのが好きですね。僕自身はほとんど展示会に行かないし、展示会でオーダーして半年後に届くのを待つというのが、嫌なんです。靴でも買ったらすぐにその場で履いて帰りたいタイプ。小さい頃からオモチャを買ってもらったら、帰りのバスで開けて怒られていました。

ーー藤原ヒロシのディレクションするものは「ザ・プール青山」でも多くのファンが並びますが、並ばせる仕掛けというのは考えますか?

あまり仕掛けとは考えていないのです。ただ、欲しい物を手に入れるのに、自分自身も中学の頃は並びましたから。

ーー藤原さんも並んだ経験があるのですか?

ありますよ。京都にあった「ナイトパフォーマンス」っていう古着屋さんで、そこのオーナーがロンドンから5~6足買って帰ってくるラバーブーツやセディショナリーズが欲しくて並びましたよ。並んでいたと言っても10人ほどですが。

ーー今は“ラグジュアリーストリート”と呼ばれる動き自体もそうですが、藤原さんを代表する東京のブランドがアイテムを限定数、限定期間を設けて販売するという手法が、モードの世界を含めてファッションのグローバルな戦略になってきたような気がしますが?

確かにそういう売り方をしたのが最初は僕たちだったのかもしれないのですが、それは予算的にも、売れるかどうか分からなかったので、それだけしか作れなかったということです。作らなかったわけではないのです。今でもそれほど戦略的に考えているわけではない。自分たちがやりやすくて、着て欲しいと思う数をそのキャパシティでやっていただけです。自分たちが出来るキャパシティが僕にとっては重要です。

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