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時代、ファッションと共鳴する“美”の世界。アーティスト冨沢ノボルが考える「モード」なヘアメイクとは?【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2015年6月29日 22時0分

ヘアメイクアップアーティストの冨沢ノボルさん

エディトリアルを始め、音楽や映画などのエンターテインメントのビジュアルでも様々なアーティストを支え続ける、ヘアメイクアップアーティストの冨沢ノボルさん。その類い稀なる美しいクリエーションの活躍は、洋の東西を問わない。名立たるアーティストからの指名の絶えない、冨沢さんのクリエーションの秘密に迫った。


ビューティーとは時代と共に変わる意識に伴って変移していくもの

「好きな作品は、ケヴィン オークイン (kevyn Aucoin=夭折した伝説のメイクアップアーティスト)の写真集や’60sのRudi GERNREICH。映画であれば、『ブレードランナー』など、未来を感じさせてくれるもの」

大胆な色使いに内包させる繊細さ。その、計算され尽くされた冨沢ノボルさんの作品を見る度、驚きや裏切りにも似た美しさを感じさせてくれる。「すべての時代に、それぞれの素晴らしさがあり、過去の時代を経て今があります。時に過去を振りかえることで今を感じ、未来を創造する事がクリエーションなのだろうと思うのです。それは、少しだけ先の事を考える想像力が大切と感じているからかもしれません」

ファッションやビューティーの、それぞれのムーブメントはいつも、社会や経済などと密接に結びつきながら生まれるものだろう。であれば、めまぐるしく変移し続ける近年においても呼応するように創り出される、冨沢さんのビューティーたらしめる瑞々しさはどのように結びついているのかを尋ねてみたくなる。

「常に今を感じ、キャッチできるように努めています。例えば、仕事の現場だけでなく、毎日の暮らしの中でも何が自分にベストなものであるかを探し続けていることなど。ビューティーも同じで、今のムードが大切。美しさは時代と共に変化していくものだから」

確かに、この数年、いやそれよりももっと前の頃と今とでは、私たちを取り巻く環境も大きく変わった。紫外線やストレスなどによる肌のダメージを考えても明らかだ。これほどまでにナーバスではなかったはずだ。そんな肌や、延いては肌作りには、いわゆるモードを反映しているとも教えてくれた。

肌作りは、社会性や時代性を写し出すメイクアップの鍵

「肌は、どの時代においても、社会性や時代性を写し出すメイクアップとしての重要な役割を担ってきました。僕のメイクアップには、少なくとも肌作り=ベースメイクに時代性を考えながら行っています」

そう言われると、気になるのは今季の肌だ。「この数年は、大きな変化はなく、限りなくナチュラルに作るのがトレンド。大切なのは、素肌感です」だが、何より大事にしているのは自身の“カン”であると言う。

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