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ピッティが期待するアフリカ&次世代デザイナー【ピッティウオモ16SS】3/4

FASHION HEADLINE / 2015年6月30日 19時15分

プロジェクトメンタル、DENT DE MAN、Maxhosa By Laduma

ピッティ・イマジネ・ウオモ(以下ピッティ・ウオモ)では毎回、招待デザイナーとして若手デザイナーにランウェイ、エキジビションのステージが用意されている。今回はアフリカをベースにグローバルなセールスを展開する4ブランド、レディスのトーマス・テイト、「キルガー」のカルロ・ブランデッリのコレクションが紹介された。

●アフリカの新星デザイナーたちのエシカルな流れ

今回のゲストネーションとしてピックアップされた「アフリカの新星たち」はITCエシカル・ファッション・イニシアチブの協力のもと開催。今回のピッティ・ウオモのテーマとしてカラーがクローズアップされ、バティック、トライバルなどの柄がトレンドテーマのひとつとして継続しており、前々回のピッティでゲストデザイナーとして招待したヘイシャンイタリアン、ステラジーンのアフリカンプリントを使ったコレクションなどもマーケットで好調なことからも、タイムリーな企画となった。

ランウェイを披露した4つのブランドは、13AWで東京コレクションでも作品を発表したアンゴラのデュオデザイナーによる「プロジェクトメンタル(PROJECT MENTAL)」、ナイジェリアの「オレンジカルチャー(Orange Culture)」、南アフリカの「MaXhosa by Laduma」、コートジボワールと英国の国籍を持つデザイナーの「DENT DE MAN」。それぞれ、英国サビルローのテクニックや、ニット、トライバルな模様などを現代のストリート、モダンアートの視点でインパクトのあるコレクションとなった。特にフィナーレを飾ったDENT DE MANは、GQイタリアとL’Uomo Vogueが推薦する注目ブランドを紹介する「レイテスト・バズ」のブースでもフィーチャーされ、ジャワのバティックプリントを使ったラグジュアリーなスタイルが大きな注目を集めた。

●トーマス・テイト

ピッティ・ウオモが毎回招待するレディスデザイナーとして今回選ばれたのは2014年度のLVMHヤングファッションデザイナー賞を受賞したカナダ人デザイナーのトーマス・テイト(Thomas Tait)。ボーボリ公園の会場での展示は、アーカイブというファッション全体の流れを意識してか、彼がこの数シーズンロンドンコレクションで発表してきたアイテムを、イタリアの技術を使って再確認したコレクションのエキジビション。ミニマムな展示で自身のデザインの本質を伝えようとするマスマーケティングとアートのバランスを計ったイベントとなった。

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