グラムロックとの出会いが原点。進化する野宮真貴の“美と知性”【INTERVIEW】3/3
FASHION HEADLINE / 2015年8月2日 16時30分
ステージ以外では、年齢と共に嬉しくない変化が訪れることを冷静に受け止めながら、客観的な目を持って日々アップデートしていくことが大事です。肌の状態をみても、若い頃と同じでは在り続けられません。では、外見だけなく内側から輝くためにはどうすればよいか――そう考えた末、フィトテラピー(植物療法)を学びました。
それまでの私といえば、ミュージシャンにありがちな不摂生な生活を送っていましたから、とても大きな変化でした。
――フィトテラピーを学ぼうとされたのはいつ頃ですか
野宮さん:女性には様々なライフステージがありますが、ちょうど更年期という時期に差し掛かったころ、大好きなハイヒールを履くのも躊躇するくらい疲れも感じるようになっていることに気づいたのがきっかけです。お洒落するために健康な肉体と体力は欠かせない、と考えていることもあります。それで、自然療法でなにかないか…と探したのです。フィトテラピーとの出合いはそんな経緯からで、自然な流れの中にありました。
――学ぶ前と後での意識的な変化はありましたか。
野宮さん:学んでいくうちに、身体の内部から整えていかなければならない、との思いが一層強くなりました。メイクするだけでは補えないし、肌そのものの美しさが大切であることを深く知ること=知識として得たことで、さまざまなことを意識するようになりましたし、自身の身体に気を遣えるようにもなったと感じています。
例えば、食べることひとつとっても今の自分にとって何を選べば良いか、とか。
――その意識改革ともいえる、フィトテラピーへと導いてくれたのは“歌”への情熱であり、ハイヒールを履き続けたいという美意識なのですね。
野宮さん:もう少し自分の身体をケアしなければならない、と更年期の不調を経験して、そう思いました。
女性であればみな、年を重ねた先で経験することです。でも、それに対する情報があまりに少ないですよね。近年は少しずつ変化しているのかも知れませんが、私がフィトテラピーを学ぼうとした5年ほど前は、仲間内でもあまり話題にすることもありませんでしたし、デリケートな話題とは思いますが、とにかくわからないことが多かったですね。
女性は一生にたったスプーン一杯の女性ホルモンによって様々な身体の変化があるわけですが、若い頃からそういった意識を持ち、ケアできていれば女性のライフスタイルも少しずつ変わっていくのではないでしょうか。そんな経験を経た今、若い人たちにフィトセラピーのことを少しでも伝えていければと考えています。
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