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ファッションとテクノロジーの出合いを創出するDecoded Fashionレポート--1/2

FASHION HEADLINE / 2015年8月26日 17時0分

これはイヤホンの例だが、スタートアップ企業の中には、3Dプリンティングの技術を使い数時間でオーダーメイドのアイテムを作るシステムを構築しようと試行錯誤している企業もあった。まだ実現はしていないものの、テックによってアパレルのオーダーメイドが身近になる可能性は十分にある。この潮流が可能性を感じさせるのは、ここ数十年来変化の乏しかったファッション業界のスキームに風穴を開けるかもしれないということ。自宅にいながらにして、オンライン上で自分好みのファッションアイテムをオーダー出来る日がそう遠くない未来にやってくるかもしれない。

■リスポンシブ

テクノロジーとファッションが出合えば、変わりやすい顧客の欲求にこれまでよりもずっと早く答えることができるだろう。

例えば、「ハウスオブホーランド(HOUSE OF HOLLAND)」では、メンズコレクションでテクノロジーを使った新たな取組みを行った。VISAカードと連携して、ショーを見た顧客がパーソナルオーダーを入れられるスキームを整えたのだ。これまでショーが終わり、セレクトショップなどのバイヤーがオーダーをして、店頭に商品が並ぶという流れだったのが、顧客が直接欲しい商品をオーダーすることが可能になり、欲しいアイテムが顧客の元に届くまでの時間を短くすることができたのだ。

また、デジタルが可能にした膨大なデータから顧客の興味関心を読み解いていくことも、今まさにその顧客が知りたいと思っている情報を届けることに繋がるだろう。パーソナルな興味関心をSNSやサイト上での行動からかなり正確に導きだすことが可能になるだろう。

新しいもの好きと言われながら、歴史や伝統を慈しみ感性がモノを言うのがファッションの世界でもある。そのせいか、ビジネスのやり方自体が、旧態依然としているところもある。しかし確実に顧客はオンラインの世界でテクノロジーを享受し、コミュニティを構築している。

アメリカでは以前から1980年から2000年の間に生まれたミレニアル世代が消費の中心として注目されて久しい。この世代にインターネットやデジタルテクノロジーは生まれながらのインフラ。


ファッションの世界で働く私たちもそこに趣いて、顧客に思いを伝えられれば、双方にとって幸福な出会いがあるはずだ。テックによって蓄積される膨大なデータは、どこに顧客がいるのか、どんな風にそのドアをノックするのか、必ずや教えてくれるはずだ。

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