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長く守り伝えられてきた“もの”に宿る美、ブランドPR関根千園の骨董コレクション【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2015年10月29日 19時0分

長く守り伝えられてきた“もの”に宿る美、ブランドPR関根千園の骨董コレクション【INTERVIEW】

PR会社に所属しながらフリーランスとしても活躍し、ドリス ヴァン ノッテンやラデュレ、マリー エレーヌ ドゥ タイヤックといった数々の有名ブランドのアタッシュ・ドゥ・プレスを務める関根千園氏。骨董品コレクターとしても知られる関根氏に、その魅力についてうかがった。

自身の骨董コレクションについて

―普段はどういった機会に骨董品を入手しているのですか?

旅行先や出張先で購入することが多いですね。私、旅行の目的が観光ってことがあまりなくて、骨董品を買える場所にしか行かないくらいです。出張先のフランスでは、仕事の合間に休みを取って、パリ市内はもちろん少し郊外まで足を運び、骨董市や骨董屋さんを巡ったりしています。以前、金沢や京都に旅行した際には、然るべき方にアポを取ってもらって、一見さんお断りの骨董品屋さんを訪ねたりしました。骨董を通じて様々な出会いがあり、面白いですね。

出張の際には、大きなスーツケースに加えて、蒐集用としてさらに空のスーツケースを持って行くんです。素敵なものを見つけたのに、スーツケースがいっぱいだから諦めなければならないなんて嫌なんです。骨董品屋さんを巡っているとき、私、すごくアクティヴになるんですよ。飲まず食わず休まずに動く!

―主にヨーロッパの骨董品を蒐集なさっているとうかがいましたが、いつの頃から始められたのですか?また、そのきっかけなどはご記憶でしょうか?

たしか30歳を過ぎた頃だったでしょうか。フランスで色々な方のお宅に遊びに行くようになり、ものに対する価値観の違いに影響されたことが大きいと思います。日本では、ものは新しくてピカピカな方が良いとされますけど、あちらでは、だいたいどのお宅も、全く違うテイストの古い家具などを上手く合わせて使っています。古くても普遍的な美があるものをとても大切に守り伝えていく価値観があるんです。

―長く守られてきたものを大事にする文化があるのですね。

私は思うのですが、1800年代末から1900年初期の頃にフランスで作られた骨董品が、100年たった現代の人々にも美しいと感じられる…これはすごいことなのではないでしょうか。長い年月を経て、それでも美しいと思わせてくれるものに、私は興味があります。古いものが今に残っているというのは、大切にコレクションしてきた人がいるからであり、私も素敵なもの、美しいものを次の世代にバトンタッチしていきたいと思っているんです。

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