1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

世界のとびきりおいしいをお裾分け「YOU BOX」from Georgia! 【後編】

FASHION HEADLINE / 2015年11月23日 20時0分

道の途中で入った、とっても美味しいハチャプリ(パン生地の中にチーズを入れて平たく焼いたもの:手前)とヒンカリ(お肉とジューシーな肉汁が閉じ込められた餃子のようなもの:奥)

2013年のある日、うっかりホームレスになり、一カ所に帰る必要性が無いことに気づいた私は、「とびきり美味しいものに出会う」旅を始めました。世界中にちらばったとびきり美味しいものには、決して作り手の技術による味だけではない、なにかしらの秘密があるはず。そして、出会ったとびきりを、とびきりな友達にお裾分けしたい。そんなひょんなことから「YOU BOX」は、生まれました。

ここ最近のYOU BOXを振り返ると、朝に飲まれる緑のおかゆを巡り訪れたスリランカでは、アーユルヴェーダなどの“知恵が詰まった美味しさ”に出会いました。コスラエスープを求めて訪れ、主に火起こしを習ったミクロネシアでは、“プリミティブな美味しさ”に。そして、本当にこだわった生産者と、誰もが美味しいと思うようなプロダクトに出会えたスペインでは、“洗練された美味しさ”……。さて、今回はどんな美味しさに出会えるでしょう。

今回の目的地は、世界をたくさん旅して美味しいものを食べている人が、「ジョージアの料理がとにかく美味しい」と言っていたことや、最近飲んだアンバー色のジョージアワインが面白かったので、ジョージアに。相変わらず、国を決めてから2週間後の出発と、ノープラン10日間の旅がスタートしました。


言葉も出ないほどの壮大すぎる自然の中を走る

Signagiで仲良くなったタクシードライバーのジェーナさんにKazbegiまで連れて行ってもらうことに。Google mapで見ると、4時間程度の道のり。早朝出発してコーヒーを買って飲みながら、町の景色を静かに眺める。気のいいジェーナさんは、自分のおすすめの場所を見せたい!と、いろんな場所で車をとめてくれる。壮大すぎる大自然、美味しいごはん、おうちワイン、美しい教会、山の上の教会、うらびれた教会に……(基本ずっと教会)。朝出発して6時間以上車で走り、山がごつごつしてきたとき。ふと目の前に現れたのは羊の群れ。時速2キロメートルくらいの早さで群れを連れて進む羊飼いのおっちゃんに話を聞くと、なんと私たちが目指す町からきて出発した町に行くと言う!一体どれだけ時間がかかるのかと尋ねたら、「んー、5日くらいかな」とさらり。

作ってくれたポテトと手作りチーズが入った「ヒンカリ」

私たちがホテルの話をしていると、「ああ、宿ならもうとってあるから安心しな」と、なんとなく不安になる言葉。気づくと外はもう真っ暗で、気温は3度になっており(今まで25度あったのに!)、Signagiを出てからどういうわけか12時間くらいが経過していました。やっとKazbegiについたよう。彼が予約したと言う宿に到着すると、待っていたのはなんと2頭の牛と、まさにこれから乳搾りをしようとしている女性。マンツォーニをつくるという! プランして願っているときは叶わず、予期していなかったところですんなり叶ってしまう。12時間見てきた壮大すぎる自然も相俟って、私の精神状態は、「人間なんてちっぽけな存在なんだから、なんでも計画すれば叶うなんて思うなということか」と、悟りをひらき始めるほどに。蓋を開けると、宿(というか普通の民家)は、ジェーナさんの親戚のおうちだった。どういうわけか、この国のタクシー運転手はいたるところに家族や親戚がいるよう。全てホームメイドの、ジョージアで一番温かくて優しいご飯を頂くことに。ジョージアの人たちは、ワインを飲むときに何度でも、何度でも乾杯します。神に、友情に、愛情に、故郷に……、乾杯の言葉もワインも、尽きることがありません。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください