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中里周子×寺澤真理「ファッションだから持ち得る、人への愛。これが大事」--2/2【INTERVIEW】

FASHION HEADLINE / 2016年1月3日 17時30分

伊勢丹新宿店で開催中の「ようこそ、ISETAN宇宙支店へーわたしたちの未来の百貨店ー」のビジュアルで、乃木坂46の堀未央奈が着用した宇宙支店の案内人のためのワンピース

約3年前、ここのがっこうの卒業制作発表で出会ったファッションデザイナー・中里周子と伊勢丹新宿店TOKYO解放区担当バイヤー・寺澤真理。ファッションを愛する2人が語る「ファッションの未来」、そして「真面目と不真面目」とは?


■宇宙には夢がある。だから、みんなの「見たい!」をカタチにした

ー今回は宇宙に伊勢丹の支店を出すというコンセプトですが、宇宙ってそれだけで未知ですよね。

中里周子(以下、中里):宇宙には単純に夢がありますよね。広がりもでますし。今回は本当に多くの人に企画に協力して頂いて、なんとエジプト考古学の吉村作治先生もアイシングクッキーに恵比寿様のような出で立ちで登場しています。周りにスフィンクスたちを引き連れているという(笑)JAXAさんから宇宙服もお借りしてきました。私の昔のバイト先「青山TWINS」とも、くすっと笑ってしまうような、人の心をくすぐるような物を作らせて頂きましたど。みんなが「見たい!」と思うものを一緒に作り上げていった感覚です。

寺澤真理(以下、寺澤):みんながみんな、業務だからみたいなことだけじゃなくで「何か面白いものが待っているかもしれない!」っていう熱量で動いているなという感じでしたね。そういったプロセスにも可能性があると思います。中里さんには「何かその先にある」と思わせる才能があると思っています。

■ファッションからは、人間に対する愛を感じる

ー中里さんは「ファッションデザイナー」という肩書きを使われていますね。何か拘りがるのでしょうか?

中里:アーティストという括りで紹介されることも多いのですが、「ファッションデザイナー」であることには拘っています。私が言う「ファッションデザイナー」とは“人間に関わる全ての接触のカタチを提案する人”という意味。ファッションをやっているからこそ、人に対して提案する何かがあると思っています。

16SSのロエベで、J.W.アンダーソンが脚にラップみたいなものを巻いてきたように、ファッションだからこその人に対する無理強いのようなものがあるように感じますね。この重くも軽くも人間に対して反応できることこそ、ファッションだからこそ持ち得る人間に対する視点だなと思います。人間に対する愛を感じる。ファッションだからこそ持ち得る、人への愛。これが大事。

■「真面目」を知っているからこそ、「不真面目」になれる

ーこのファッションにおける攻め感を受けて立つ時の感覚を言葉で表現するならば?

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