弱冠27歳の超新星。パリを拠点に世界へ挑む若手デザイナー松重健太--1/2【INTERVIEW】
FASHION HEADLINE / 2016年3月22日 19時0分
今、パリのファッション業界を牽引しているのは日本人デザイナーではないかと過信してしまうほど、その活躍が目覚ましい。
コム デ ギャルソン(COMME des GARCONS)、ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)、イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)などベテラン陣の勢いもそのままに、サカイ(Sacai)やカラー(kolor)など中堅デザイナーたちによる大胆で新しい見せ方はクリエーションとビジネスのバランスも絶妙で、更なる飛躍に期待がかかる。次世代の日本人デザイナーにも注目が集まる中、着実に力をつけている新鋭ブランドが、松重健太によるKenta Matsushigeだ。
エスモード大阪校在籍時に神戸ファッションコンテストを受賞し、パリのオートクチュール協会が経営するサンディカ・パリクチュール校へ。ジバンシィ(GIVENCHY)、ディオール(Dior)、ニコラ アンドレア タラリス(Nicholas Andreas Taralis)など名だたるメゾンでスタージュを経験後、フリーのデザイナーとして活動していた2014年にイエール国際モード&写真フェスティバルでグランプリを受賞。その後、自身のブランド、Kenta Matsushigeを立ち上げ、シャネル(CHANEL)傘下のオートクチュール工房協力のもと、15SSコレクションで華々しいデューを飾った。
弱冠27歳、「インタビューを受けるのは未だに緊張します」とあどけない表情で控えめな印象だが、内に秘める情熱は生半可なものではない。そんな松重にデザイナーになった経緯やパリをベースに活動する理由、見据える未来について訊く。
松重健太さん
ーー幼少期から洋服に興味があったのですか?
いいえ、正直小学生の時はダサかったですね(笑)。山口県の田舎で育ったので、何でも手に入るような環境ではありませんでした。中学生になった頃、ZOZOTOWNなどが普及したおかげで選択肢が増え、徐々に洋服に興味を持ち始めました。高校は電車に乗って少し離れた学校に通い始め、通学途中に立ち寄ったセレクトショップでインポートブランドを見て衝撃を受けたんです。本格的にファッションに目覚めたのはその頃。アルバイトをしてはクリスヴァンアッシュ(KRISVANASSCHE)やメゾン マルジェラ(Martin Margiela)などを買っていましたね。
彼らの服を着ることで、よりファッションに入り込み、 “服”をやってみたいと強く思いました。それまで何をやっても続かなった僕が、真剣にやりたいと思った唯一のものでした。
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