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最高峰の金の歴史6000年を紐解く「黄金伝説」展公式図録【NADiffオススメBOOK】

FASHION HEADLINE / 2016年4月7日 20時0分

『黄金伝説展』

各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週木曜日は、アート・ブックショップ「NADiff(ナディッフ)」各店がオススメする1冊をご紹介。今回は愛知・名古屋の支店・ナディッフ愛知(愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター地下2階)です。

■『黄金伝説展』

本書は、愛知県美術館(名古屋市東区)で開催中の同名展覧会の公式図録。「黄金伝説」展では、地中海地域の古代文明がもたらした金の傑作約280作品を、金を題材とする絵画と共に展示している。

展覧会は4章構成で、第1章「世界最古の金」は神話世界と黒海沿岸が舞台となる。世界最古とされる約6000年前の金は1970年代にブルガリアで出土したもので、出土した際の墓も副葬品と共に再現展示されている。その70年代の大発見は、ルネサンス期に度々描かれた金にまつわる神話画で伝えられて来た伝説は本当だったのかもしれない、と人々に強く意識させ大きく話題になったという。

第2章「古代ギリシャ」、第3章「トラキア」、第4章「エトルリアと古代ローマ」と続き、黄金遺産やジュエリーで古代地中海の歴史を辿りながら、当時の人々の暮らしや文化を窺う。展示されている金製品の大半が紀元前に作られているとは思えない程にそれらが放つ輝きは失われておらず、金が持つ物質としての極めて高い安定性を証明している。精緻な黄金装飾は、古代地中海世界で発達した金細工技術の高さを表すと共に、いかに黄金が富や権力や美しさの象徴として人類を魅了してきたかを示す。

ナディッフ愛知では、本書や関連する書籍と共に、金箔を用いた雑貨、版画作品の他、作家もののアクセサリーやオブジェもセレクトして展開している。

【書籍情報】
『黄金伝説展』
著者: 青柳正規(東京大学名誉教授)、飯塚隆 ほか
編集:飯塚隆(国立西洋美術館研究員)、東京新聞文化事業部
言語:日本語・英語
307ページ/251×205mm
発刊: 2015年10月
価格:2,593円

【展覧会情報】
「黄金伝説」展
会場:愛知県美術館
住所:愛知県名古屋市東区東桜1-13-2 愛知芸術文化センター10F
会期:2016年4月1日~5月29日
時間:10:00~18:00(金は20:00まで、入場は閉館の30分前まで)
料金:一般 1,400円、高大生 1,100円、中学生以下無料
休館日:月曜日

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